ちゃいネタ!
中国関連掲示板から古今東西笑えるカキコをピックアップ!
「はまった男の恋物語」全65話完結しました
はまった男と中国人彼女との出会いから始まる胸に響く長編です。
「はまった男の恋物語」第2弾「恋する千羽鶴」全30話完結しました
「結婚」この二文字が二人にはとても重い言葉でした。
「はまった男の恋物語」第3弾「あなたの中国語」全24話完結しました
1998年の大連を舞台に広がる大恋愛!!
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あなたの中国語・・・管理人より
あなたの中国語
第1話・第2話・第3話・第4話・第5話・第6話・第7話・第8話
第9話・第10話・第11話・第12話・第13話・第14話・第15話
第16話・第17話・第18話・第19話・第20話・第21話・第22話
最終話
------------------------------
エピローグ
------------------------------
僕は、静と結婚した。
桂林から大連に戻ってきて、5日で手続きを済ませた、スピード結婚だった。
静と知り合って4年、うち、2年は遠距離恋愛の末に・・・・・。
何年か過ぎて
僕 「ねえ、静!」
静 「なに?」
僕 「ちょっとこれ読んでみて。」
僕は、インターネットの、ある掲示板に投稿してある物語を、静に見せた。
大連の情報がふんだんに書き込みされている
誰でも自由に参加できる掲示板だ。
ハンドルネーム 『はまった男』 『スカイウォーカー』 この二人の投稿は面白い。
そして、静に見せたのは、『はまった男』 という人が、中国の女性を好きになり
その女性を追いかけて、恋愛している体験談だ。
静は、熱心に見ていたが
静 「ここ、意味がわからない。」
僕 「じゃあ、中国語で、訳してあげる。」
静は、面白そうに僕の訳した物語を聞いている。
一通り訳し終わって、静は不機嫌に
静 「この 『はまった男』って人、大丈夫?中国語は全然話せないし行動もおかしいよ!」
なんか、怒っているし・・・・・。
僕は笑いながら
「まあ、遠距離恋愛だからね。おかしい行動はしょうがないよ。僕だって静と『結婚』するまで、何年も掛かったんだから。」
静 「でも、あなたは、中国語を話せたし、わたしにとても優しかったわ。」
まだ怒っている・・・・・。
僕 「『はまった男』さんも、中国語は勉強したほうがいいかもね。王さんにも、もう少し優しくして欲しいなあ・・・・・。」
静 「この人、王さんと、結婚する気あるのかしら?」
静も、自分が結婚まで辿り着くまで、色々あったから、心配なのだろう。
そうだ!
僕 「これ、誰でも、書き込みできるんだ。この『はまった男』さんになにか書いてあげよう。」
静 「そうなの?わたし、文句を言ってやりたい!」
僕 「ははは、ダメだよ。」
僕は投稿しようと、文章を書く。
書き終わり
僕 「じゃあ、投稿するよ?」
静 「うん!」
184 名前: G-Z 投稿日: 2006/01/03(火) 12:39:39
新年快楽!!
はまった男さん、続きが非常に楽しみです。
私も以前大連に10年ほど滞在していたもので、
滞在中は遊びまくってました(もう6年以上前の話になりますが・・・)。
当時は本当にお金抜きの擬似恋愛を楽しめるいい状態でしたが、
今は金・金・金・・・
私は中国語の通訳をしていたため、言葉に苦労したことはありませんし、
お金を必要以上に使ったことも
ありませんでしたが、最初から小姐とお付き合いするときは、
やはりいろいろと騙されてないか?と気をつけてた思い出があります。
結局、大連出身の嫁さんを貰ったんですが・・・結婚を決意したときも、
もし自分を騙しているのであれば、ここまでして騙されるなら本望!!
相手の努力と演技力を買おうと思ってのことでした。
ちなみに、4年のお付き合い、うち2年は遠距離恋愛(日本と大連)でした。
まぁ結局裏は何もなく、幸せな生活を送ってます。
今後も嫁とはまった男さんの物語の続きを楽しみに待っております。
197 名前: はまった男 投稿日: 2006/01/03(火) 22:17:02
184のG-Zさん。
はじめまして!あけましておめでとうございます!
G-Zさんは、彼女とゴールインしたんですね。(^o^)
よく、騙された話は聞きますが、G-Zさんのように、幸せになるカップルもいるんだと
励みになります。僕以外でも、励みになっている人は数多くいると思います。
言葉に不自由しない点で、羨ましい限りですが、これは僕の努力不足ですね。(>_<)
でも、最近はお互い上達して、日常会話なら問題ない位になったんですよ。
王の日本語のほうが、上達が早いのですが・・・。
これからも、レスお願いしますね!(^o^)
完
http://chaineta.blog23.fc2.com/blog-entry-306.html
(はまった男の恋物語編の元スレへの書き込みです(管理人注)
------------------------------

------------------------------
やっと「あなたの中国語編」が終了です。
言い訳は致しません。遅くなりすみませんでした。
途中なんどもお叱りのコメントをいただきました。
管理人死亡説がでるくらいに放置していたのは事実です(´・ω・`)
数年前から初めているはまった男シリーズですが、今回は本当にハッピーエンド。
なかなか無い終わりかたで何度読み返しても感動します。
まだまだ日中間の関係が大変良いとは言えない状況ですが
このお二人の様に幸せな人生を送っておられる方もいます。
今回のストーリーが同じような状況、日中国際恋愛をしている方々の
力や励ましに少しでもなれたら幸いです。
また、G-Zさん、はまったさん初め大連掲示板の住人の方々には
あらためて感謝いたします
ありがとうございました。
ちゃいネタ!管理人:羊肉串 2009年5月30日 日本の某政令指定都市にてw
----------------------------あなたの中国語
第1話・第2話・第3話・第4話・第5話・第6話・第7話・第8話
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最終話
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エピローグ
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僕は、静と結婚した。
桂林から大連に戻ってきて、5日で手続きを済ませた、スピード結婚だった。
静と知り合って4年、うち、2年は遠距離恋愛の末に・・・・・。
何年か過ぎて
僕 「ねえ、静!」
静 「なに?」
僕 「ちょっとこれ読んでみて。」
僕は、インターネットの、ある掲示板に投稿してある物語を、静に見せた。
大連の情報がふんだんに書き込みされている
誰でも自由に参加できる掲示板だ。
ハンドルネーム 『はまった男』 『スカイウォーカー』 この二人の投稿は面白い。
そして、静に見せたのは、『はまった男』 という人が、中国の女性を好きになり
その女性を追いかけて、恋愛している体験談だ。
静は、熱心に見ていたが
静 「ここ、意味がわからない。」
僕 「じゃあ、中国語で、訳してあげる。」
静は、面白そうに僕の訳した物語を聞いている。
一通り訳し終わって、静は不機嫌に
静 「この 『はまった男』って人、大丈夫?中国語は全然話せないし行動もおかしいよ!」
なんか、怒っているし・・・・・。
僕は笑いながら
「まあ、遠距離恋愛だからね。おかしい行動はしょうがないよ。僕だって静と『結婚』するまで、何年も掛かったんだから。」
静 「でも、あなたは、中国語を話せたし、わたしにとても優しかったわ。」
まだ怒っている・・・・・。
僕 「『はまった男』さんも、中国語は勉強したほうがいいかもね。王さんにも、もう少し優しくして欲しいなあ・・・・・。」
静 「この人、王さんと、結婚する気あるのかしら?」
静も、自分が結婚まで辿り着くまで、色々あったから、心配なのだろう。
そうだ!
僕 「これ、誰でも、書き込みできるんだ。この『はまった男』さんになにか書いてあげよう。」
静 「そうなの?わたし、文句を言ってやりたい!」
僕 「ははは、ダメだよ。」
僕は投稿しようと、文章を書く。
書き終わり
僕 「じゃあ、投稿するよ?」
静 「うん!」
184 名前: G-Z 投稿日: 2006/01/03(火) 12:39:39
新年快楽!!
はまった男さん、続きが非常に楽しみです。
私も以前大連に10年ほど滞在していたもので、
滞在中は遊びまくってました(もう6年以上前の話になりますが・・・)。
当時は本当にお金抜きの擬似恋愛を楽しめるいい状態でしたが、
今は金・金・金・・・
私は中国語の通訳をしていたため、言葉に苦労したことはありませんし、
お金を必要以上に使ったことも
ありませんでしたが、最初から小姐とお付き合いするときは、
やはりいろいろと騙されてないか?と気をつけてた思い出があります。
結局、大連出身の嫁さんを貰ったんですが・・・結婚を決意したときも、
もし自分を騙しているのであれば、ここまでして騙されるなら本望!!
相手の努力と演技力を買おうと思ってのことでした。
ちなみに、4年のお付き合い、うち2年は遠距離恋愛(日本と大連)でした。
まぁ結局裏は何もなく、幸せな生活を送ってます。
今後も嫁とはまった男さんの物語の続きを楽しみに待っております。
197 名前: はまった男 投稿日: 2006/01/03(火) 22:17:02
184のG-Zさん。
はじめまして!あけましておめでとうございます!
G-Zさんは、彼女とゴールインしたんですね。(^o^)
よく、騙された話は聞きますが、G-Zさんのように、幸せになるカップルもいるんだと
励みになります。僕以外でも、励みになっている人は数多くいると思います。
言葉に不自由しない点で、羨ましい限りですが、これは僕の努力不足ですね。(>_<)
でも、最近はお互い上達して、日常会話なら問題ない位になったんですよ。
王の日本語のほうが、上達が早いのですが・・・。
これからも、レスお願いしますね!(^o^)
完
http://chaineta.blog23.fc2.com/blog-entry-306.html
(はまった男の恋物語編の元スレへの書き込みです(管理人注)
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やっと「あなたの中国語編」が終了です。
言い訳は致しません。遅くなりすみませんでした。
途中なんどもお叱りのコメントをいただきました。
管理人死亡説がでるくらいに放置していたのは事実です(´・ω・`)
数年前から初めているはまった男シリーズですが、今回は本当にハッピーエンド。
なかなか無い終わりかたで何度読み返しても感動します。
まだまだ日中間の関係が大変良いとは言えない状況ですが
このお二人の様に幸せな人生を送っておられる方もいます。
今回のストーリーが同じような状況、日中国際恋愛をしている方々の
力や励ましに少しでもなれたら幸いです。
また、G-Zさん、はまったさん初め大連掲示板の住人の方々には
あらためて感謝いたします
ありがとうございました。
ちゃいネタ!管理人:羊肉串 2009年5月30日 日本の某政令指定都市にてw
たまには日本人との出会いもいいかもしれません
ガチンコ勝負で麻雀しませんか?
あなたの中国語・・・管理人より
あなたの中国語
第1話・第2話・第3話・第4話・第5話・第6話・第7話・第8話
第9話・第10話・第11話・第12話・第13話・第14話・第15話
第16話・第17話・第18話・第19話・第20話・第21話・第22話
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あなたの中国語
------------------------------
僕の頭に、あの時の事が・・・・・。
ピアスをあげた時、静は幸せいっぱいの笑顔を見せていた。
**「嬉しい!あなたからのプレゼント。」**
**「わたし、このピアスを離さない。大切にする。」**
そして、コートをプレゼントした時は、うずくまって泣いてしまったんだ・・・・・
**「嬉しい・・・・・。わたし、一生大切にする。」**
**「このコートは、絶対に離さない。あなただと思って大切にする。」**
香 「もしもし?」
僕 「・・・・・・・・・・。」
香 「ちょっと!聞こえているの!?」
香の怒鳴り声で、僕は我に返った。
僕 「逢いに行くよ。」
香 「え?」
僕 「静に、『今月中、必ず逢いに行く』、そう伝えて。」
香 「・・・・・・本当に?」
僕 「そして、以前、約束した事を、その時に果たす、とも伝えてくれ。」
香 「約束って?静と、何を約束をしたの?」
僕 「静に聞いてみて。とにかく、必ず、今月中に行くよ。」
香 「本当に、そう伝えていいの?」
僕 「どうして?」
香 「どうしてですって?どれだけ静を傷つけたか分からないの!?」
僕 「・・・・・・・・・・。」
香 「もしウソなら、あなたを許さないわ。一生許さない。」
僕 「・・・・・ウソなんか吐かないさ。とにかくそう伝えてくれ。」
僕は電話を切った。
そして、僕は上司に、今月中に休みをもらえるようにお願いした。
僕は今まで心に決めてきた順位があった。
どんなことがあっても、仕事を第一に考えてきた。
そして、今回のことで、初めて順位が変わることになりそうだ。
もし、今回休みが取れなかったら、会社を辞めてもいい。
静の言っていた 取り返しの付かない失敗 僕はこれだけは、したくない。
僕は会社を休み、大連に飛び立った。
飛行機が離陸し、心の中で呟いた。
(もう少しだけ待ってて・・・・・。)
大連空港に着いた。
約2年ぶりの大連空港。家族、友達、恋人を迎えに来た人達が、沢山いる。
荷物を受け取り、急いで静を探す。
僕の目には、迎えに来た人、集りは目に入らなかった。
そして、2年前とは、別人のように見える静を見つけた。
以前あげたコートに、片方のピアス、静はそれを身に付けていた。
静は、何も言わないで、僕の腕にしがみついてくる。
痩せてしまっている。
顔には、吹き出物が出つくしている。
そして、あの時より、10歳は老けて見える。あの美しい静が・・・・・。
まるで、別人じゃないか。
僕は、驚いて、つい日本語で話してしまった。
静と話す時は、以前は必ず中国語だったのだが・・・・・。
僕 「静、どうしたんだ?こんなに痩せて・・・・・。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「ご飯をちゃんと食べないとダメだ。」
静 「あなたは、2年前と、変わらない・・・・・。」
僕 「静だって、すぐ元に戻るよ。」
静 「あなたは、ちっとも変わらない。わたし1人だけ、お婆ちゃんになっちゃった。」
僕 「お婆ちゃん?」
静 「わたし1人だけ、ブスになちゃった。」
僕 「静がブスだって?」
僕は笑い始めた。
僕 「いいかい?静はお婆ちゃんでも、ブスでも無い。そんなことを言ったら中国の女が、みんなブスになってしまうよ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「静には、その位のハンデがあって、丁度良い。今までが美しすぎたのさ。」
静 「そんなこと・・・・・。」
僕 「すぐ、美しい静に戻るさ。静は、日本語上手くなったね。」
静 「毎日、日本語を話しているから。」
静は、ボーとしている。僕と逢えた実感が、まだ無いのかな?
僕は、空港内の、航空券が売っている販売所まで、静の手を引っ張って行った。
静 「どうしたの?航空券を買うの?」
僕 「以前約束しただろ?『桂林に行こう』って。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「直行便はないから、北京経由になるな。」
静 「あなた、会社は?」
僕 「休んできたよ。」
静 「大丈夫なの?そんなに長く、休みが取れたの?」
僕 「どうでもいいさ。もしクビになったら、ほかの会社を探せばいい。」
静 「え・・・・・?」
僕 「中国で仕事を探してもいい。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「僕の営業力は、静だって知っているだろ?どんな仕事をしても静と一緒なら、必ず上手く行く。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「いい?これは、婚前旅行だ。桂林から帰ってきたら、結婚しよう。」
静 「え?」
僕 「手続きに必要な物は持ってきている。」
静は、呆然として、声が出ない。やっと小さな声で
静 「・・・・・本気なの?」
僕 「当たり前だろ?今回はそのために来たんだ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「中国での手続きが終わったら、今度は、日本の手続きだ。静を日本に連れて行く。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「取り返しの付かない失敗 これだけは、絶対にしたくない。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「今、航空券を買うから。」
僕は、販売しているおっちゃんに向かって、中国語で、北京行きの航空券を2枚お願いした。
静の瞳から、涙が落ちている。
僕 「どうしたんだよ・・・・・。」
静 「あなたの中国語聞くの、久しぶりだから・・・・・。」
僕 「ヘタになったかな?」
静 「ううん、2年前と同じ。とても上手いわ。」
僕 「ははは、ありがとう。」
静 「初めてあなたの中国語を聞いた時、中国の人かと思ったのよ。」
そう言って、静は抱きついてきた。やっと、以前の静に戻ったようだ。
「本当に、あなたがいるのね・・・・・。」
「信じられない?」
「ううん、信じる。」
そして、お互い耳元でささやく。
「わたしね、もう諦めていたの。」
「ん?」
「あなたの中国語は、もう二度と聞くことができないと。」
「これからは・・・。毎日聞かせてあげるよ。」
あなたの中国語 エピローグへ
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------------------------------
あなたの中国語
------------------------------
僕の頭に、あの時の事が・・・・・。
ピアスをあげた時、静は幸せいっぱいの笑顔を見せていた。
**「嬉しい!あなたからのプレゼント。」**
**「わたし、このピアスを離さない。大切にする。」**
そして、コートをプレゼントした時は、うずくまって泣いてしまったんだ・・・・・
**「嬉しい・・・・・。わたし、一生大切にする。」**
**「このコートは、絶対に離さない。あなただと思って大切にする。」**
香 「もしもし?」
僕 「・・・・・・・・・・。」
香 「ちょっと!聞こえているの!?」
香の怒鳴り声で、僕は我に返った。
僕 「逢いに行くよ。」
香 「え?」
僕 「静に、『今月中、必ず逢いに行く』、そう伝えて。」
香 「・・・・・・本当に?」
僕 「そして、以前、約束した事を、その時に果たす、とも伝えてくれ。」
香 「約束って?静と、何を約束をしたの?」
僕 「静に聞いてみて。とにかく、必ず、今月中に行くよ。」
香 「本当に、そう伝えていいの?」
僕 「どうして?」
香 「どうしてですって?どれだけ静を傷つけたか分からないの!?」
僕 「・・・・・・・・・・。」
香 「もしウソなら、あなたを許さないわ。一生許さない。」
僕 「・・・・・ウソなんか吐かないさ。とにかくそう伝えてくれ。」
僕は電話を切った。
そして、僕は上司に、今月中に休みをもらえるようにお願いした。
僕は今まで心に決めてきた順位があった。
どんなことがあっても、仕事を第一に考えてきた。
そして、今回のことで、初めて順位が変わることになりそうだ。
もし、今回休みが取れなかったら、会社を辞めてもいい。
静の言っていた 取り返しの付かない失敗 僕はこれだけは、したくない。
僕は会社を休み、大連に飛び立った。
飛行機が離陸し、心の中で呟いた。
(もう少しだけ待ってて・・・・・。)
大連空港に着いた。
約2年ぶりの大連空港。家族、友達、恋人を迎えに来た人達が、沢山いる。
荷物を受け取り、急いで静を探す。
僕の目には、迎えに来た人、集りは目に入らなかった。
そして、2年前とは、別人のように見える静を見つけた。
以前あげたコートに、片方のピアス、静はそれを身に付けていた。
静は、何も言わないで、僕の腕にしがみついてくる。
痩せてしまっている。
顔には、吹き出物が出つくしている。
そして、あの時より、10歳は老けて見える。あの美しい静が・・・・・。
まるで、別人じゃないか。
僕は、驚いて、つい日本語で話してしまった。
静と話す時は、以前は必ず中国語だったのだが・・・・・。
僕 「静、どうしたんだ?こんなに痩せて・・・・・。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「ご飯をちゃんと食べないとダメだ。」
静 「あなたは、2年前と、変わらない・・・・・。」
僕 「静だって、すぐ元に戻るよ。」
静 「あなたは、ちっとも変わらない。わたし1人だけ、お婆ちゃんになっちゃった。」
僕 「お婆ちゃん?」
静 「わたし1人だけ、ブスになちゃった。」
僕 「静がブスだって?」
僕は笑い始めた。
僕 「いいかい?静はお婆ちゃんでも、ブスでも無い。そんなことを言ったら中国の女が、みんなブスになってしまうよ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「静には、その位のハンデがあって、丁度良い。今までが美しすぎたのさ。」
静 「そんなこと・・・・・。」
僕 「すぐ、美しい静に戻るさ。静は、日本語上手くなったね。」
静 「毎日、日本語を話しているから。」
静は、ボーとしている。僕と逢えた実感が、まだ無いのかな?
僕は、空港内の、航空券が売っている販売所まで、静の手を引っ張って行った。
静 「どうしたの?航空券を買うの?」
僕 「以前約束しただろ?『桂林に行こう』って。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「直行便はないから、北京経由になるな。」
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静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「僕の営業力は、静だって知っているだろ?どんな仕事をしても静と一緒なら、必ず上手く行く。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「いい?これは、婚前旅行だ。桂林から帰ってきたら、結婚しよう。」
静 「え?」
僕 「手続きに必要な物は持ってきている。」
静は、呆然として、声が出ない。やっと小さな声で
静 「・・・・・本気なの?」
僕 「当たり前だろ?今回はそのために来たんだ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「中国での手続きが終わったら、今度は、日本の手続きだ。静を日本に連れて行く。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「取り返しの付かない失敗 これだけは、絶対にしたくない。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「今、航空券を買うから。」
僕は、販売しているおっちゃんに向かって、中国語で、北京行きの航空券を2枚お願いした。
静の瞳から、涙が落ちている。
僕 「どうしたんだよ・・・・・。」
静 「あなたの中国語聞くの、久しぶりだから・・・・・。」
僕 「ヘタになったかな?」
静 「ううん、2年前と同じ。とても上手いわ。」
僕 「ははは、ありがとう。」
静 「初めてあなたの中国語を聞いた時、中国の人かと思ったのよ。」
そう言って、静は抱きついてきた。やっと、以前の静に戻ったようだ。
「本当に、あなたがいるのね・・・・・。」
「信じられない?」
「ううん、信じる。」
そして、お互い耳元でささやく。
「わたしね、もう諦めていたの。」
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「あなたの中国語は、もう二度と聞くことができないと。」
「これからは・・・。毎日聞かせてあげるよ。」
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第16話・第17話・第18話・第19話・第20話・第21話
------------------------------
手紙
------------------------------
しばらく過ぎて、静から手紙が届いた。
*お久しぶりです。
*お元気ですか?わたしは元気です。
*この前、黒龍江省に行きました。あなたと行った時のことが
*懐かしく思えます。本当に懐かしいです。
*電車とバスを使い、1人で行きました。
*あなたが隣にいないバスは、怖くて眠ることが出来ませんでした。
*あなたがそばにいれば、こんな事にはならないんですよ。
*またいつか、2人で行ける日が来るのを、楽しみにしています。
*桂林に連れて行ってくれる約束は、まだ覚えていますか?
*早く行きたいです。だから早く逢いに来て下さい。
*わたしに逢えなくて、あなたは寂しいでしょう?
*わたしは我慢できるけど、あなたは悲しいでしょう?
*だから、早く逢いに来て下さい。
*あなたがプレゼントしてくれたコートでは、北の寒さには勝てません。
*早くわたしを抱きしめに来て下さい。
この手紙を読んで、僕は笑ってしまった。
ずいぶん短い手紙だな。
僕が寂しい?悲しい?静は、素直じゃないな。
でも、元気そうで良かった。
あと、半年もすれば、いくらか時間が取れるだろう。
その時は、逢いに行こう。お互い、それまでの辛抱だ。
僕は、手紙の内容から、そう思ったのだが・・・・・。
手紙が届いて、約1ヶ月後、香から電話が来る。
僕 「あ、香?久しぶり。ひと月前に、静から手紙が届いたよ。元気そうだね。」
香 「元気そう?静は、手紙を送っていたの?なんて書いてあった?」
僕は、手紙の内容を言った。香は、ため息を吐いている。
なんか変だぞ?
香は困ったように、静の体調が悪い、何をしても無気力で吹き出物が
顔中に出て、病院に行っても、よくならない。
どうしたらよいのか・・・・・と言ってきた。
どうやら、精神的なことが原因らしい。
大切な妹だから、香も心配なのだろう。
僕は驚いた。あの手紙の内容と、全然違うじゃないか!
僕 「そんなに、体調が悪いの?」
香 「痩せてしまって・・・・。どうしたらいいのかしら?」
僕 「僕に何が出来る?出来ることがあれば、言ってくれ。」
香 「あなたが忙しいのは、わかっているんだけど・・・・・。」
僕 「いいから言ってくれ。」
香 「こんな事頼んで、迷惑を掛けちゃ、いけない事だとは、思うんだけど・・・。」
僕 「ハッキリ言って!」
香は懇願するように
香 「1日でもいいから、静に逢ってもらえないかしら?静は、もう、あなたのことは諦めているから、返って逆効果になってしまうかもしれないけど・・・・・。」
僕は、耳を疑った。諦めているって・・・・・。
僕 「僕のことを諦めている?どういう意味だ?」
香 「静は、あなたのことは、忘れようとしているわ。待っても無駄だと思っている。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
香 「以前、静はこう言ったの。「人は、取り返せる失敗と、取り返しの付かない失敗をするけどわたしは、1年前、取り返しの付かない失敗をした。」 って。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
香 「あなたが、日本に戻って、1年経った時だったわ。」
僕 「そんなことを言っていたのか?」
静は、なにを勘違いしているんだ!
僕のことを、忘れようとしていたのか?
だから、電話を掛けてこなかったのか?
僕からの電話も、すぐに切っていたのか?
静は、そんなに苦しんでいたのか?僕は、居ても立ってもいられなかった。
考えてみたら、男の1年間と、女の1年間では、長さがまるで違う。
2年もの間、静は苦しんでいたのか・・・・・。
元気を装って、あんな手紙まで送ってきて。
僕に心配を掛けさせないように、無理をして。
そして、ピアスの件、お客と、黒龍江省へ旅行に行こうとした時のいざこざも教えてもらった。
香 「ピアスを無くした事がショックで、静は、あなたから貰ったコートを着ないで、しまっているわ。」
僕 「どうしてだ?今、大連は、まだ寒いだろう?」
香 「『無くすのが、怖い。』と言っているの。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
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*お元気ですか?わたしは元気です。
*この前、黒龍江省に行きました。あなたと行った時のことが
*懐かしく思えます。本当に懐かしいです。
*電車とバスを使い、1人で行きました。
*あなたが隣にいないバスは、怖くて眠ることが出来ませんでした。
*あなたがそばにいれば、こんな事にはならないんですよ。
*またいつか、2人で行ける日が来るのを、楽しみにしています。
*桂林に連れて行ってくれる約束は、まだ覚えていますか?
*早く行きたいです。だから早く逢いに来て下さい。
*わたしに逢えなくて、あなたは寂しいでしょう?
*わたしは我慢できるけど、あなたは悲しいでしょう?
*だから、早く逢いに来て下さい。
*あなたがプレゼントしてくれたコートでは、北の寒さには勝てません。
*早くわたしを抱きしめに来て下さい。
この手紙を読んで、僕は笑ってしまった。
ずいぶん短い手紙だな。
僕が寂しい?悲しい?静は、素直じゃないな。
でも、元気そうで良かった。
あと、半年もすれば、いくらか時間が取れるだろう。
その時は、逢いに行こう。お互い、それまでの辛抱だ。
僕は、手紙の内容から、そう思ったのだが・・・・・。
手紙が届いて、約1ヶ月後、香から電話が来る。
僕 「あ、香?久しぶり。ひと月前に、静から手紙が届いたよ。元気そうだね。」
香 「元気そう?静は、手紙を送っていたの?なんて書いてあった?」
僕は、手紙の内容を言った。香は、ため息を吐いている。
なんか変だぞ?
香は困ったように、静の体調が悪い、何をしても無気力で吹き出物が
顔中に出て、病院に行っても、よくならない。
どうしたらよいのか・・・・・と言ってきた。
どうやら、精神的なことが原因らしい。
大切な妹だから、香も心配なのだろう。
僕は驚いた。あの手紙の内容と、全然違うじゃないか!
僕 「そんなに、体調が悪いの?」
香 「痩せてしまって・・・・。どうしたらいいのかしら?」
僕 「僕に何が出来る?出来ることがあれば、言ってくれ。」
香 「あなたが忙しいのは、わかっているんだけど・・・・・。」
僕 「いいから言ってくれ。」
香 「こんな事頼んで、迷惑を掛けちゃ、いけない事だとは、思うんだけど・・・。」
僕 「ハッキリ言って!」
香は懇願するように
香 「1日でもいいから、静に逢ってもらえないかしら?静は、もう、あなたのことは諦めているから、返って逆効果になってしまうかもしれないけど・・・・・。」
僕は、耳を疑った。諦めているって・・・・・。
僕 「僕のことを諦めている?どういう意味だ?」
香 「静は、あなたのことは、忘れようとしているわ。待っても無駄だと思っている。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
香 「以前、静はこう言ったの。「人は、取り返せる失敗と、取り返しの付かない失敗をするけどわたしは、1年前、取り返しの付かない失敗をした。」 って。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
香 「あなたが、日本に戻って、1年経った時だったわ。」
僕 「そんなことを言っていたのか?」
静は、なにを勘違いしているんだ!
僕のことを、忘れようとしていたのか?
だから、電話を掛けてこなかったのか?
僕からの電話も、すぐに切っていたのか?
静は、そんなに苦しんでいたのか?僕は、居ても立ってもいられなかった。
考えてみたら、男の1年間と、女の1年間では、長さがまるで違う。
2年もの間、静は苦しんでいたのか・・・・・。
元気を装って、あんな手紙まで送ってきて。
僕に心配を掛けさせないように、無理をして。
そして、ピアスの件、お客と、黒龍江省へ旅行に行こうとした時のいざこざも教えてもらった。
香 「ピアスを無くした事がショックで、静は、あなたから貰ったコートを着ないで、しまっているわ。」
僕 「どうしてだ?今、大連は、まだ寒いだろう?」
香 「『無くすのが、怖い。』と言っているの。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
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逢いたくて
------------------------------
しばらくして静は、ある日本人と旅行に行く約束をした。
店によく来る日本人で僕ぐらいの歳の男だった。
しつこく迫られて、店にも毎日来てくれるから一度だけ付き合うことにした。
静は、その男を信用していないのでお姉さんの香も一緒に連れて行こうとしたらしい。
そして、その男と僕達が行ったように黒龍江省へ旅行に行こうとした。
僕達と同じルートで、『電車とバスを使って、行きたい』、と言ったらしいのだが・・・・
男 「飛行機で行ったほうが速いし楽だよ。」
静 「わたしは、電車とバスで行きたいの。」
男 「なんでだ?汚いし、時間は掛かるし、面倒だ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
男 「日本人で、こんなバカげた旅行をする奴はいないよ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
男 「なあ、飛行機にしよう。」
静 「・・・・・日本人でも、電車とバスで行ってくれた人がいたわ。」
男 「そんな奴がいたのか?そいつはただのバカだ。よっぽど金の無い奴か汚いところでも平気な無神経の奴さ。」
静 「あの人は、どっちでもない・・・・・。」
男 「なら、よっぽど無理をして静に付き合ったんだ。その人も可哀想だ。」
静 「・・・・・無理をして?」
男 「そうだよ。そうでなきゃ、電車とバスなんて使わないよ。」
(無理をして付き合ってくれたの?あの人は本当は飛行機で行きたかったの?)
男 「とにかく飛行機にしよう。旅行が出来るのは楽しみだ。」
そう言って、静を抱きしめて、キスしようとした。
静は男を睨み
静 「キスしてもいいよ。でも、あなたとは、もう二度と会わない。お店にも来ないで。」
男 「・・・・・何を言っているんだ?」
静 「あの人は、確かに無理をして付き合ってくれたのかも知れない。わたし、ワガママだから・・・・・。今、思えば何度も迷惑を掛けた。」
男 「・・・・・・・・・・。」
静 「あの人は電車でも、バスの中でも、わたしと一緒にいるだけで幸せを感じる人だったから・・・・・。」
男 「・・・・・・・・・・。」
静 「汚いバスの中で、一晩中わたしの手を握りしめてくれたわ。」
男 「・・・・・・・・・・。」
静 「あの人のおかげで、わたしは、安心して眠ることが出来た!あなたに、それを求めるのは間違っていた!」
男 「何を言っているんだ!?誰のことを言っているんだ!?何で泣いているんだ!?」
静 「あの人じゃなきゃ無理よ!あんたじゃ無理よ!」
男 「だから、誰のことを言っているんだ!?意味不明なことを言うな!!」
静 「もういい!あんたとは旅行に行かない!帰って!」
男 「バカにするな!もうこんな店、二度と来ねーぞ!」
男がわめきながら店を出て行った。
静は、うずくまって泣いている。
香が近付いて、泣いている静を抱きしめた。
静 「お姉ちゃん、あの人に逢いたい・・・。」
香 「・・・・・・・・・・。」
静 「逢いたいの、逢いたくて仕方ないの・・・・・。」
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しつこく迫られて、店にも毎日来てくれるから一度だけ付き合うことにした。
静は、その男を信用していないのでお姉さんの香も一緒に連れて行こうとしたらしい。
そして、その男と僕達が行ったように黒龍江省へ旅行に行こうとした。
僕達と同じルートで、『電車とバスを使って、行きたい』、と言ったらしいのだが・・・・
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静 「わたしは、電車とバスで行きたいの。」
男 「なんでだ?汚いし、時間は掛かるし、面倒だ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
男 「日本人で、こんなバカげた旅行をする奴はいないよ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
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静 「・・・・・日本人でも、電車とバスで行ってくれた人がいたわ。」
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静 「・・・・・無理をして?」
男 「そうだよ。そうでなきゃ、電車とバスなんて使わないよ。」
(無理をして付き合ってくれたの?あの人は本当は飛行機で行きたかったの?)
男 「とにかく飛行機にしよう。旅行が出来るのは楽しみだ。」
そう言って、静を抱きしめて、キスしようとした。
静は男を睨み
静 「キスしてもいいよ。でも、あなたとは、もう二度と会わない。お店にも来ないで。」
男 「・・・・・何を言っているんだ?」
静 「あの人は、確かに無理をして付き合ってくれたのかも知れない。わたし、ワガママだから・・・・・。今、思えば何度も迷惑を掛けた。」
男 「・・・・・・・・・・。」
静 「あの人は電車でも、バスの中でも、わたしと一緒にいるだけで幸せを感じる人だったから・・・・・。」
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静 「あの人のおかげで、わたしは、安心して眠ることが出来た!あなたに、それを求めるのは間違っていた!」
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静 「あの人じゃなきゃ無理よ!あんたじゃ無理よ!」
男 「だから、誰のことを言っているんだ!?意味不明なことを言うな!!」
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なくしたピアス
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そして、こんな事もあったらしい。
静は、僕のあげたピアスを大切に毎日店でも付けていた。
あの10元のピアスを大切に・・・・・。
常連の人で静を気に入っているお客が高価なピアスを買ってきたから付けてくれと静に頼んだ。
お客は、かなり酔っていてタチが悪かったらしい。
もうこの頃は悲しいことに僕と静の関係を知っている人は殆どいなかった・・・・。
静 「このピアスは、大切な物だから外したくありません。」
客 「せっかく買ってきたんだから身に付けてよ。」
静 「いやです。このピアスは、外せません。そのピアスはほかの女性にあげて下さい。」
客 「せっかくプレゼントしようと思ったのに、その態度は何だよ。」
お客が不機嫌そうに絡んできた。
静 「だから、このピアスは大切な物なんです。お願いですわかってください。」
香が 「静、言うことを聞きなさい。」 と叱ったが
静 「どうして?お姉ちゃんは、わたしがどんなに大切にしているか知っているでしょう?」
香も、どうしていいのか、わからない・・・・・。
お客は不機嫌になりながらも、押さえ気味に
お客 「じゃあ、ちょっとだけ付けてよ。今だけでいいから。」
そこまで言われたら、断るわけにはいかなくなる。
静は、仕方なく僕があげたピアスを外し、お客の持ってきたピアスを付けた。
お客は酔っていたせいかはずした静のピアスを、隠してしまった。
自分の持ってきたピアスを、ずっと付けてもらいたかったのか?
安物のピアスを静が付けている事が気に入らなかったのか?
それとも、冗談での行動だったのか?
静 「どうして意地悪をするんですか?返して下さい。」
客 「後で返すよ。とりあえずそのピアスをしてくれ。似合っているよ。」
静は、お客が帰るまでの我慢だと思っていたのだが・・・・・。
お客が飲み終わり、ピアスを返そうとしたら何故か一つが見つからない。
ポケット、バック、ソファー、テーブルの上下、どこを探しても見つからない。
静は 「何をするんですか!」 と言ってあわてて探したたが見つからない。
店の女の子、ママも手伝って探したが見つからなかった。
香が慰めるように 「また、同じ物を買えばいいじゃない。」
静 「同じ物が売っていると思うの!?あの人が、また買ってきてくれるとでも思っているの!?」
静が泣き叫んだ。
お客も謝り 「同じ物を買ってくるから・・・・・。」 と言ったが
静 「同じ物は売っていない!探して!探してよ!見つからなかったら絶対に許さないから!」
香 「静!なんて事を言うの!」
静 「同じ物はないよ!お姉ちゃんも探して!」
香も一生懸命探したが、結局見つからなかった。
女の子達も 「見つからないわね・・・・・。」
静 「もういいよ・・・・・。」
香 「・・・・・・・・・・。」
静 「もういい、諦めた。」
香 「あとで、見つかるかもしれないわ。きっと出てくる。」
静 「もういいの。これで、返ってスッキリしたわ。」
香 「・・・・・・・・・・。」
静 「まさか10元のピアスが・・・・・」
香 「え?」
静 「10元のピアスが、こんなに大切なものになるなんて・・・・・。」
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お客も謝り 「同じ物を買ってくるから・・・・・。」 と言ったが
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香も一生懸命探したが、結局見つからなかった。
女の子達も 「見つからないわね・・・・・。」
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失敗
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久しぶりに日本に戻り、心機一転、仕事に打ち込んだ。
静とは毎日連絡を取っていたのだが、とにかく仕事が忙しくて
しばらくは中国に行けそうにない。
日本に戻ってきてから半年後、電話をする回数すらも減っていった。
そして、静は僕からの電話を喜ばなくなってきた。
「忙しいのなら、無理に電話を掛けてこないで。」
「今、お客さんと一緒にいるから。」
「忙しいから、後で掛け直す。」
静が 『掛け直す』 と言ったときは、掛け直してきたことがなかった。
段々、僕と静の間に溝が出来てきているのか?
いや、僕と静なら大丈夫だ。こんな、遠距離に負けてたまるか。
僕が静を想う気持ちは、少しも変わっていない。
静だって同じはずだ。
しかし後になって分かったのだが
この時既に、静は僕のことを諦めかけていたようだ・・・・・。
日本に戻ってきて、10ヶ月経ったある日僕の営業手腕と実績を高く評価してくれた人物がいた。
その人は、財界の大物で『役職待遇で迎えるから、ウチの会社に来てくれないか?』
と言ってきた。
中国語と関係ない仕事に就くのは残念だが
『この人に付いていけば、僕の将来は約束されたものだ』と思い
「そこまで評価していただいて光栄です。お世話になります。』
と、返事をし僕は大連、中国語とは関係のない仕事に就いた。
新しい仕事は今まで以上に忙しい。
さらに中国に行くことは、難しくなってきた。
日本に帰国して1年丁度の日、静から電話が来る。
落ち込んだ声で話してきた。
中国語ではなく日本語で話してきたのは、僕に日本語の上達ぶりを知ってもらいたいからだろう。
僕が喜ぶと思ったのだろう・・・・・。
静 「ねえ、1年経ったけどいつわたしに逢いに来てくれるの?」
僕 「・・・・・・・・・・。」
静 「明日?明後日?それとも、来週?」
僕 「・・・・・まだ、しばらくは、行けそうもない。」
静 「・・・・・そう。」
僕 「でも、時間が出来たら必ず逢いに行くよ。」
静 「わたし、いつまで待ったら、いいのかな・・・・・。」
僕 「僕から静を嫌いになることはないけど、もし、静が我慢できないのなら新しく彼氏をつくってもいいよ。」
静 「え・・・・・?」
僕 「これから、もっと忙しくなる。連絡もあまり取れなくなる。それでも、僕のことを待てる?」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「もし、待てるのなら、その時は必ず静を迎えに行く。」
僕は、気を使って言った言葉なのだが静は逆の意味に取ってしまったようだ。
静の声が涙声になり
静 「・・・・・こうなると思っていた。」
僕 「こうなるって?どういう意味?」
静 「なんでもない。あなたは・・・・・仕事を頑張って。」
電話が切れた。
最後のほうは、良く聞き取れないほどの涙声だった。
この電話の後いろいろな事があった。
僕は、全て後になって知ったのだが・・・。
静がボーとしていたら、お姉さんの香が、心配して、声を掛けた。
香 「どうしたの?」
静 「もう、逢えないわ。」
香 「誰に?」
静 「あの人は、もう、二度と、わたしの前に姿を現さない。」
香 「・・・そんなことないわよ。」
静 「ねえ、お姉ちゃん・・・・・。」
香 「なに?」
静 「人は、取り返せる失敗と取り返しの付かない失敗をするけど・・・・・。」
香 「うん。」
静 「わたしは1年前取り返しの付かない失敗をしたわ。」
香 「静・・・・・。」
静 「どんな事があっても、どんなに難しくても、あの人について行くべきだった。」
香 「だって、あの時は・・・・・。」
静 「もし、今度人を好きになったら、わたしは絶対にその人について行く。」
香 「・・・・・・・・・・。」
静 「どんなに難しくても、どんな事があっても、絶対について行く。」
香 「・・・・・・・・・・。」
静 「もう二度と、こんな気持ちになりたくない。」
香 「・・・・・・・・・・。」
静 「もう、後悔したくない・・・・・。」
そう言って、泣き崩れた。
香はただ、狼狽えているだけだった・・・・・。
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静だって同じはずだ。
しかし後になって分かったのだが
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僕が喜ぶと思ったのだろう・・・・・。
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静の声が涙声になり
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突然の・・・
------------------------------
静と付き合い始めて、約2年が過ぎた。
お互いの愛情は変わらず幸せに過ごしていたのだが・・・・・。
その幸せが、途切れることになる。
日本に帰国・・・・・。
会社の都合で、一時日本に帰国しなければならなくなった。
僕はその事を静に伝えた。
静は、いきなりの事で、言葉が、なかなか出てこなかった。
静 「・・・・・いつ大連に戻ってくるの?」
僕 「1年以上は、先になると思う。」
静 「そう・・・・・。本当に戻ってきてくれる?」
僕 「当たり前だろ?どうしてそんなことを聞くんだ?」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「静は、何を心配しているんだ?どうしたんだよ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「なあ、静・・・・・・・。」
僕の言葉が途切れる。静は黙ったまま涙を流していた。
この当時は駐在員・留学生に騙されて泣いている女の子が多々いた。
平気で中国の女を捨て、二度と中国に戻ってこない日本人が沢山いた。
それが、反動になって今の大連を作ってしまったのかも知れない。
今現在は、中国の女の子に騙された日本人の男の話ばかりだ。
静は、この時「わたしは捨てられる・・・・・。」 そう思っていたのかも知れない。
それから、何日かして静が「一緒に日本について行く!」 と言ってきた。
僕は一応、どうしたら静が日本に来ることが出来るか調べてみた。
学生ビザ、結婚ビザ、就労ビザ、観光ビザ、興業ビザ・・・・・。
いろんな種類のビザがあるものだ。
しかし、手続きが極めてややこしい。
それに、時間もない。
僕は今回は1人で日本に帰る、と静を説得した。。
日本帰国の日、静は、『悲しくなるから空港には行けない。』と言ってきた。
その時も、声を詰まらせていた。泣いていたのだろう。
僕も、そのほうが良い。泣いている静の顔は見たくない。
でも・・・・・
そうだ!あの約束を果たさないと!
僕は急いでデパートに行き、静の欲しがっていた革のコートを買いに行った。
まだ売っているだろうか?
今はもう3月下旬、冬物のコートが置いてあるだろうか?
あ、あった!まだ売っていた!
でも、こんなデザインだったけ?
1年前のことだから覚えていない。値段は1万元で同じだけど・・・・・。
このコートでいいのかな?考えていたが、もう時間がない!
僕はコートを手に取り会計をお願いした。
店員が、(この時期に、どうしてコートを買うの? )というような顔をしている。
手際が悪いな!僕はイライラしながら 「早く包装してくれ!」 と怒鳴った。
急いで静の家に向かう。家に着き静に逢ったのだが
目が真っ赤だ。それに腫れている。
ずっと泣いていたのだろう。
そんなに泣かないでくれよ、心配で日本に帰れないじゃないか・・・・・。
静 「・・・・・どうして?飛行機の時間は?」
僕 「まだ、少しなら大丈夫。」
静 「こんな顔、見せたくないよぉ・・・・・。」
僕はコートの包みを渡し
僕 「遅くなったけど、静の一番欲しがっていた物だ。」
静 「なに?」
僕 「あけてみて。」
静 「・・・・・これ。」
静は、コートを抱きしめて、その場にうずくまって泣いてしまった。
静 「・・・・・覚えていたの?」
僕 「・・・・・・・・・・。」
静 「嬉しい・・・・・。わたし、一生大切にする。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
静 「このコートは、絶対に離さない。あなただと思って大切にする。」
僕は、泣いている静を、1人残して、日本に旅立った。(帰国した)
お互い胸が張り裂ける思いだった。
いや、女の静のほうが苦しかったに違いない・・・・・。
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お互いの愛情は変わらず幸せに過ごしていたのだが・・・・・。
その幸せが、途切れることになる。
日本に帰国・・・・・。
会社の都合で、一時日本に帰国しなければならなくなった。
僕はその事を静に伝えた。
静は、いきなりの事で、言葉が、なかなか出てこなかった。
静 「・・・・・いつ大連に戻ってくるの?」
僕 「1年以上は、先になると思う。」
静 「そう・・・・・。本当に戻ってきてくれる?」
僕 「当たり前だろ?どうしてそんなことを聞くんだ?」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「静は、何を心配しているんだ?どうしたんだよ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「なあ、静・・・・・・・。」
僕の言葉が途切れる。静は黙ったまま涙を流していた。
この当時は駐在員・留学生に騙されて泣いている女の子が多々いた。
平気で中国の女を捨て、二度と中国に戻ってこない日本人が沢山いた。
それが、反動になって今の大連を作ってしまったのかも知れない。
今現在は、中国の女の子に騙された日本人の男の話ばかりだ。
静は、この時「わたしは捨てられる・・・・・。」 そう思っていたのかも知れない。
それから、何日かして静が「一緒に日本について行く!」 と言ってきた。
僕は一応、どうしたら静が日本に来ることが出来るか調べてみた。
学生ビザ、結婚ビザ、就労ビザ、観光ビザ、興業ビザ・・・・・。
いろんな種類のビザがあるものだ。
しかし、手続きが極めてややこしい。
それに、時間もない。
僕は今回は1人で日本に帰る、と静を説得した。。
日本帰国の日、静は、『悲しくなるから空港には行けない。』と言ってきた。
その時も、声を詰まらせていた。泣いていたのだろう。
僕も、そのほうが良い。泣いている静の顔は見たくない。
でも・・・・・
そうだ!あの約束を果たさないと!
僕は急いでデパートに行き、静の欲しがっていた革のコートを買いに行った。
まだ売っているだろうか?
今はもう3月下旬、冬物のコートが置いてあるだろうか?
あ、あった!まだ売っていた!
でも、こんなデザインだったけ?
1年前のことだから覚えていない。値段は1万元で同じだけど・・・・・。
このコートでいいのかな?考えていたが、もう時間がない!
僕はコートを手に取り会計をお願いした。
店員が、(この時期に、どうしてコートを買うの? )というような顔をしている。
手際が悪いな!僕はイライラしながら 「早く包装してくれ!」 と怒鳴った。
急いで静の家に向かう。家に着き静に逢ったのだが
目が真っ赤だ。それに腫れている。
ずっと泣いていたのだろう。
そんなに泣かないでくれよ、心配で日本に帰れないじゃないか・・・・・。
静 「・・・・・どうして?飛行機の時間は?」
僕 「まだ、少しなら大丈夫。」
静 「こんな顔、見せたくないよぉ・・・・・。」
僕はコートの包みを渡し
僕 「遅くなったけど、静の一番欲しがっていた物だ。」
静 「なに?」
僕 「あけてみて。」
静 「・・・・・これ。」
静は、コートを抱きしめて、その場にうずくまって泣いてしまった。
静 「・・・・・覚えていたの?」
僕 「・・・・・・・・・・。」
静 「嬉しい・・・・・。わたし、一生大切にする。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
静 「このコートは、絶対に離さない。あなただと思って大切にする。」
僕は、泣いている静を、1人残して、日本に旅立った。(帰国した)
お互い胸が張り裂ける思いだった。
いや、女の静のほうが苦しかったに違いない・・・・・。
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ピアス
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旅行から帰ってきて、いつものように仕事をする。
静は、僕と1日でも逢えないと不安なのか短信を何度もよこす。
ここまで思ってくれているのなら、静と同棲してもいいかな?と思い始めた。
ここまで僕のことを想ってくれているのなら・・・・・。
もちろん僕だって、静と一緒に暮らしたい。
僕は静に短信した。
僕 *今日、仕事が終わったら、買い物に行こう。6時に迎えに行く*
静 *早く逢いたい。早く6時になって!お願い!*
僕は笑ってしまった。時間の流れは変えられないよ・・・・・。
そして、僕は、静と同棲をしたい旨を伝えた。
静 「本気なの?」
僕 「どうして?イヤなのか?」
静はしばらく黙っていた。
静 「・・・・・嬉しくて、声が出ない。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
静 「・・・・・こんなに幸せで、怖いよ。」
静は、呆然としている。
僕 「静の顔のほうが、もっと怖いよ。」
静 「もう!どうして冗談を言うの!?」
僕 「いや、本当に怖い顔をしているから・・・・・。」
静は僕の腕を叩いた。よし、静らしさに戻ったぞ。
冗談もたまにはいいだろう。
静 「これから、その怖い顔の女と、一緒に暮らすのよ!」
そう言って、僕の手を引っ張り、買い物に向かった。
デパートに入り、2人で生活用品などを買う。
僕の家も、静が住むようになったら幾らかは華やかになるのかな?
一通り、買い物をして帰ろうとした。
手をつないで話しながら歩く。
婦人服売り場の前を通った時、静の視線が僕ではなくある物に行っていた。
静の視線の先には、革のコートがあった。
僕 「静は、あのコートが欲しいの?」
静 「どうして?」
僕 「ずっと、コートを見ていた。」
静 「いらないよ、あんな高いの。」
僕 「高い?どうして高いとわかるの?」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕はコートに近づき、値札を見た。1万元(14万円)と小さな文字で書いてある。
静 「高いでしょう?いらないよ、行こう。」
そう言って、静は僕の腕を引っ張り、コートから遠ざかって行った。
そして、デパートを出て、しばらく歩く。
僕は、さっきのコートの事を考えていた。
きっと静は、以前からあのコートが欲しかったに違いない。
見ただけで、値段なんかわかるもんか。
以前から値段を知っていたんだ。
僕は財布の中身を見た。結構買い物をしたから、1万元は残っていない。
僕 「ねえ、静。」
静 「なに?」
僕 「今は無理だけど、今度、あのコートを買ってあげるよ。」
静 「だから、いらないよ。必要ないでしょう?」
僕 「いや、寒い時には必要だよ。旅行に行った時、寒かっただろう?」
静 「じゃあ、あなたが、いつまでもそばにいてよ。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
静 「コートよりも全然暖かい。」
僕 「そういえば、静にプレゼントをした事一度もなかったね。」
静 「だから、いらないよ。」
静は、贅沢はしない女だ。
自分から買ってくれとは、絶対に言わない。
僕 「でも、一度くらいプレゼントを・・・・・。」
静 「不要!」
静の機嫌が悪くなってしまった。
そして、露店の前で、静が立ち止まる。
静 「あ、じゃあ、コートはいらないから、これを買って。」
静が珍しくねだってきたのだが・・・・・。
僕 「はあ?これかい??」
静 「わたしにプレゼントしたいんでしょう?じゃあ、これをプレゼントして。」
僕 「どうして?」
静 「いいの。これが欲しい。」
露店で10元(140円)のピアスを買い、それを渡す。
静は、はしゃぎながら
静 「嬉しい!あなたからのプレゼント。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
静 「わたし、このピアスを離さない。大切にする。」
静は早速ピアスを付けている。
そして「ありがとう!」と言って腕を組んできた。
初めてプレゼントした10元の小さなピアス。
静の嬉しそうな顔を、僕はいまだに覚えている・・・・・。
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僕 「静の顔のほうが、もっと怖いよ。」
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一通り、買い物をして帰ろうとした。
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婦人服売り場の前を通った時、静の視線が僕ではなくある物に行っていた。
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僕 「静は、あのコートが欲しいの?」
静 「どうして?」
僕 「ずっと、コートを見ていた。」
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静 「・・・・・・・・・・。」
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僕 「・・・・・・・・・・。」
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自分から買ってくれとは、絶対に言わない。
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初旅行
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静と付き合い始めて1年近く過ぎた。
そして旅行に行きたい!と静から短信が来る。
そういえば、静とはよく遊んだが旅行に行ったことはないな。
僕は静に短信した。
*OK、行こう*
そして、静からすぐに電話が来る。
静 「本当に!?嬉しい早く行きたい!」
僕 「どこに行く?」
静 「久しぶりに、黒龍江省に行きたい!」
静は、以前黒龍江省に住んでいた時もあった。
僕 「OK、いつにする?」
静 「2月のお正月に行こう!わたし案内する。親戚にもあなたを紹介するよ。」
僕 「それは、楽しみだ。静と一緒に旅行するのは、初めてだからね。」
そして2月、僕と静は、黒龍江省にいた。
ここから、バスで8時間か。
辺りはもう真っ暗だ。
今日の朝、ハルピンに到着して今まで遊んでいた。
寝台バスで明日の朝目的地に着く。
しかし、2月のハルピンは寒い!
しかも、大連からハルピンまで電車で来たものだから、少しだるい。
てっきり、飛行機で行くものと思っていたのだが・・・・・。
静が電車とバスで行こう!と言ったので、電車とバスになってしまった。
まあ、僕としては旅行と言うより、静と一緒にいられればそれだけで楽しいので、それほどは苦にならない。
バスが来た。
僕 「・・・・・・・・・・。」
静 「どうしたの?」
僕 「このバス、古いね、汚いし・・・・・。」
静 「田舎に行くバスは、みんなこうだよ。乗ろう!」
静は、ご機嫌でバスに乗り込む。
そして、バスの中は狭い寝台ベットが、2段、3列で並んでいる。
僕達の寝台はいちばん後ろで通路が無く5列で寝るらしい。
布団も臭い。
こんな狭い所で、眠ることが出来るのかな?
バスが出発した。しばらく走って、急に止まってしまった。
どうしたのかと思えば、故障して立ち往生している。
修理に1時間以上掛かってしまった。
田舎行きの長距離バスはよく故障するらしい。
そして、この運転手は運転が荒い。
大連でも、交通マナーは悪いがそれ以上に運転が荒かった。
静も、バスには慣れているはずなのに不安がっている。
夜中になっても、眠ることが出来ないみたいだ。
僕は、静の手を握りしめて
僕 「大丈夫だよ。」
静は僕を見て、「うん。」と答えた。
それでも、不安がっている。
僕は、安心させようと話しかけた。
僕 「ねえ、今度はどこに行きたい?」
静 「え?」
僕 「考えてみたら、これが初めての旅行だろ?今度休みが取れたら、またどこかに行こう。」
静 「本当?嬉しい。わたし、桂林に行きたい。」
僕 「あそこは綺麗なところみたいだね。」
静 「中国の観光地で有名な所よ。わたし行ってみたい。」
僕 「わかった。いつか必ず桂林に行こう。約束する。」
静は嬉しそうに微笑んだ。少し安心したみたいだ。
しばらくして、静は眠りについたようだ。
僕は静の寝顔を確認してから眠った。
眠っていても、僕と静は、手を握りしめたままだった。
翌朝、目的地に着いた。
しかし、気が狂うくらいに寒かった。
静も寒そうだ。
でも、静は自分のことより、僕の心配をしてくれた。
静 「寒くない?大丈夫?」
僕 「僕は大丈夫だよ。静が心配だ。寒いだろう?」
静 「ううん、大丈夫。」
静は僕に抱きついてきて
静 「ほら、こうしていれば、寒くない。」
震える身体で、強がっている。
僕に心配を掛けさせたくないのだろう。
こんな気を使ってくれるところも、静らしい。僕は思わず胸が熱くなる。
そして、静がつぶやいた。
静 「とても暖かいわ・・・・・。」
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*OK、行こう*
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静 「本当に!?嬉しい早く行きたい!」
僕 「どこに行く?」
静 「久しぶりに、黒龍江省に行きたい!」
静は、以前黒龍江省に住んでいた時もあった。
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僕 「それは、楽しみだ。静と一緒に旅行するのは、初めてだからね。」
そして2月、僕と静は、黒龍江省にいた。
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今日の朝、ハルピンに到着して今まで遊んでいた。
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しかし、2月のハルピンは寒い!
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バスが来た。
僕 「・・・・・・・・・・。」
静 「どうしたの?」
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そして、バスの中は狭い寝台ベットが、2段、3列で並んでいる。
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どうしたのかと思えば、故障して立ち往生している。
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夜中になっても、眠ることが出来ないみたいだ。
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それでも、不安がっている。
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そして、静がつぶやいた。
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優しい人
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喫茶店で美紀と会った。
美紀は静を見て、明らかに怯えている。
静は連れてこない方が良かったなあ・・・・・。
失敗した。
静は、ずっと美紀を睨んでいる。
そして「どうしてウソを言ったの!?説明して!」 と大声で言った。
僕 「静は、黙ってて。」
静はふてくされて横を向いてしまった。
僕 「ねえ美紀、どうして『僕と付き合っている』『僕と泊まった』なんてウソを言っているの?」
美紀は黙っている。
静 「ちょっと!黙ってないで説明してよ!話してよ!」
僕 「大声出すなよ。そんなに怒鳴ったら話したくても話せないだろう?」
僕は美紀を見て 「静がいたら、話づらい?席を外して貰おうか?」 と言った。
静は僕を睨み
静 「どうしてよ!あなたは、わたしを追い出すつもり!?」
僕 「だから、怒鳴らないでくれよ頼むから。」
中国の女性は、怒ると手が付けられない。すぐ感情的になる。
その気持ちは、分からないでも無いのだが・・・・・。
僕 「美紀、話したくない?」
美紀は、首を横に振る。
そして、やっと美紀は話し始めた。
どうやら以前、教育係をしてあげた時から僕のことを好きだったらしい。
しかし、僕は美紀の店のママ、楓とも付き合っていたので自分の気持ちを伝えられなかった。
そして、美紀は、ほかの日本人と付き合ったが最近捨てられた。
正確には、その日本人は日本に帰国したのだが、当時、帰国するということは捨てられたのと同じことだった。
日本に帰国して、二度と中国には戻ってこないで捨てられた中国の女の子をたくさん知っている・・・・・。
落ち込んでいる時に、僕と静の恋人宣言の噂を聞いて自分は不幸な目にあっているのに!
と思いつめ、今回の行動に出たらしい。
さらに、静のような小娘と僕が付き合っていることも面白くなかったようだ。
そして、『私は松田さんと付き合っている。』
『私は松田さんと一緒に泊まった。』
『静は松田さんに騙されている、早く別れたほうが良い。』
このようなことを、静だけではなくママの楓やほかの女の子、さらにはお客にまでも言いふらしていたらしい。
そして、美紀のウソをみんな信じてしまった。
僕に好意を抱いてくれるのは嬉しいが、ウソを言いふらされるのは困る。
この辺だけは、しっかり言っておかないと・・・
僕 「美紀さあ、君のウソのおかげで静はすごく苦しんだんだ。静は僕の恋人だ。恋人が苦しんで、嬉しい奴はいないだろう?」
美 「・・・・・・・・・・。」
僕 「以前は、素直で良いコだったじゃないか。僕も妹が出来たようで嬉しかったよ。だから、美紀の僕に対しての好意を気付かなかった。」
美 「・・・・・妹?」
僕 「今でも、妹のように思っている。だから、何かあったら気軽に相談して。僕に出来ることだったら、協力するよ。」
美 「妹かぁ。」
僕 「美紀も、もっと心を大きく持って。僕と静の幸せを願うくらいに。」
美 「・・・・・わかった。」
僕 「よし、素直でいいぞ。今度、僕の後輩を店に連れて行くよ。『美紀という可愛いコがいる』って言っておく。」
美 「・・・・・ありがとう。ママや、店の女の子、お客さんには私がウソを付いていた、と言っておくから。」
僕 「そうしてくれれば助かるよ。静は看板娘だからね。静に迷惑が掛かるのは困るんだ。」
美紀は黙って頷いた。
僕は静に、「これで、誤解は解けたね。帰ろうか?」
静は、まだ納得できないみたいでブツブツ言っている。
もういいじゃないか・・・・・。
僕 「ほら、静、行こう。」 僕は静の腕を掴んだ。
僕達が席を立ち上がり、喫茶店を出て行こうとした時に美紀が、「ゴメンなさい。」 とボソっと言った。
この言葉に、静は気付いたのかなあ・・・・・。
僕と静は手をつなぎ歩いた。
僕 「店は大丈夫?」
静 「だって、この時間だし泣いて目は腫れているし・・・・・。ブスな顔になっちゃたよ。こんな顔で、店には行けない。」
僕 「どれ、見せて?」
僕は静の顔をのぞき込む。
静 「恥ずかしいよ・・・・・。」
僕 「どこがブスなんだ?綺麗だよ。とても綺麗だ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
静は、黙ってしまった。
僕 「どうしたの?」
静 「あなたが、女の子に人気があるのが、わかったような気がする。」
僕 「ん?」
静 「わたし初めはあなたのこと好きじゃなかった。いきなりわたしを『気に入らない』 と言ったり、良い噂を聞かなかったし。」
僕 「ヒドイ噂だっただろ?」
静 「どうしてあなたがモテるのか不思議だった。」
僕 「ははは・・・・・。」
僕は笑いながら
僕 「どうして静は、僕と付き合っているの?」
静は、急に抱きついてきて
静 「あなたは、優しい人だわ!」
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僕は美紀を見て 「静がいたら、話づらい?席を外して貰おうか?」 と言った。
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静 「どうしてよ!あなたは、わたしを追い出すつもり!?」
僕 「だから、怒鳴らないでくれよ頼むから。」
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僕 「美紀、話したくない?」
美紀は、首を横に振る。
そして、やっと美紀は話し始めた。
どうやら以前、教育係をしてあげた時から僕のことを好きだったらしい。
しかし、僕は美紀の店のママ、楓とも付き合っていたので自分の気持ちを伝えられなかった。
そして、美紀は、ほかの日本人と付き合ったが最近捨てられた。
正確には、その日本人は日本に帰国したのだが、当時、帰国するということは捨てられたのと同じことだった。
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と思いつめ、今回の行動に出たらしい。
さらに、静のような小娘と僕が付き合っていることも面白くなかったようだ。
そして、『私は松田さんと付き合っている。』
『私は松田さんと一緒に泊まった。』
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このようなことを、静だけではなくママの楓やほかの女の子、さらにはお客にまでも言いふらしていたらしい。
そして、美紀のウソをみんな信じてしまった。
僕に好意を抱いてくれるのは嬉しいが、ウソを言いふらされるのは困る。
この辺だけは、しっかり言っておかないと・・・
僕 「美紀さあ、君のウソのおかげで静はすごく苦しんだんだ。静は僕の恋人だ。恋人が苦しんで、嬉しい奴はいないだろう?」
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僕 「ん?」
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