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1998年の大連を舞台に広がる大恋愛!!
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あなたの中国語・・・管理人より
あなたの中国語・・・第1話・第2話・第3話・第4話・第5話・第6話
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短信
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次の日、僕は1人で、静の店に行った。
僕のセカンドバックには昨日渡された、ハンカチが入っている。
僕が店に入ると、香が驚いていた。
香 「いらっしゃいませ、来てくれたんですか?」
僕 「どうして?」
香 「昨日、失礼なことをしちゃって、怒らせてしまったので。」
僕 「だから、気にしていないよ。静はいる?」
香 「え?静ですか?ちょっと待っていて下さい!」
香が驚いて、静を呼びに行った。
ほかの席に座っている静を香は呼んでくれた。
静は、少しよそよそしい。
隣に座り
静 「本当に来てくれたんですね。」
僕 「昨日約束しただろ?」
そう言って、ハンカチを渡した。静はハンカチを受け取りながら
静 「あの、ちょっと聞いて、いいですか?」
僕 「なに?」
静 「昨日、どうしてわたしのことを、ウソつきと言ったんですか?私なにかウソを吐きましたか?教えて下さい。」
僕 「大したウソじゃないよ。誰でも吐くウソさ。昨日は僕もどうかしていたんだ。」
静 「大したウソじゃない・・・・って、何のことですか?」
僕 「静は、『恋人はいない』 って言っただろ?本当はいるくせに。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「でも、考えてみたら、誰でも『いない』って答えるよ。『恋人はいます』、なんて答えたら、お客は来なくなるからね。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「だから、僕も昨日は、どうかしていたんだ。反省している。」
静 「・・・・・どうして、わたしに、恋人がいると思ったんですか?」
僕 「いつだったか、あそこのレストランで、男とケンカをしていただろ?静が倒れて泣いているとき、僕は声を掛けたんだ。」
静 「あ!あの時の・・・・・。」
僕 「思い出したかい?心配だったけど、静は、『あんたには関係ない!』 と怒鳴って、店を出て行った。そして、この店で再会したわけさ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「余計なことかもしれないけど、あの男とは、別れたほうがいいな。」
静 「心配してくれるんですか?」
僕 「あんな男と付き合っていたら、誰だって心配するよ。」
静 「わたしは、別れたいんだけど・・・・・。」
その時、静は香に呼ばれた。静はこの店の看板娘だから
僕の席だけには、構っていられないんだろう。
僕 「静は、人気があるね。長い時間は話せそうにないなあ。」
静 「あの、後で電話していいですか?」
僕 「別に構わないけど、番号知っているの?」
静 「お姉ちゃん(ママの香のこと)に聞きます。」
僕 「香は、ポケベルの番号しか知らないよ。携帯番号を教えようか?」
静は、ちょっと怪訝そうな顔をして
静 「・・・・・松田さんは、携帯番号を、誰にでも教えるんですか?」
僕 「いやなら、教えないよ。」
静はあわてて
静 「教えて下さい。余計な事を言って、ごめんなさい。」
僕 「静は、ポケベル持っている?」
静 「持っています。」
僕 「じゃあ、静のポケベルの番号を教えて。後で携帯番号を短信する。」
静 「わかりました。」
静が、紙にポケベルの番号を書く。そして
静 「ごめんなさい、約束守れなくて。今日は、ずっと松田さんの席にいたいのですが。」
僕 「気にしないで。ほら、香が呼んでいるよ。」
静 「松田さん、今日は優しい・・・・・。」
僕 「いつも優しいよ。さっきも言ったけど、昨日はどうかしていたんだ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「ほら、早く行きなよ。香が睨んでいる。」
僕は軽く肩を叩き、静は、ほかのテーブルの席に行った。
香が気を使って、ほかの女の子を並べてくれたが、
今日は静以外と、話す気になれない。
僕 「明日、早いから、今日は帰るよ。」
香 「本当にゴメンなさい。これに懲りずに、また来て下さい。」
僕 「OK。」
香 「でも、今日はどうして静を?昨日は怒っていたのに・・・。」
僕 「静に怒っていた訳じゃないよ。」
香 「え?じゃあ、誰に怒っていたんですか?」
僕 「自分自身と、ろくでもない男に対してさ。」
香 「・・・・・??」
僕は店を出て行った。そして、静のポケベルに、僕の携帯番号を短信した。
しかし、さっき静が言った 『わたしは、別れたいんだけど・・・・・。』
この言葉が、妙に気になった。
別れたければ、さっさと別れればいいのに・・・・・。
そして午前2時頃、静から僕のポケベルに短信が来る。
*今から電話をしてもいいですか?*
あなたの中国語・・・第1話・第2話・第3話・第4話・第5話・第6話
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短信
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次の日、僕は1人で、静の店に行った。
僕のセカンドバックには昨日渡された、ハンカチが入っている。
僕が店に入ると、香が驚いていた。
香 「いらっしゃいませ、来てくれたんですか?」
僕 「どうして?」
香 「昨日、失礼なことをしちゃって、怒らせてしまったので。」
僕 「だから、気にしていないよ。静はいる?」
香 「え?静ですか?ちょっと待っていて下さい!」
香が驚いて、静を呼びに行った。
ほかの席に座っている静を香は呼んでくれた。
静は、少しよそよそしい。
隣に座り
静 「本当に来てくれたんですね。」
僕 「昨日約束しただろ?」
そう言って、ハンカチを渡した。静はハンカチを受け取りながら
静 「あの、ちょっと聞いて、いいですか?」
僕 「なに?」
静 「昨日、どうしてわたしのことを、ウソつきと言ったんですか?私なにかウソを吐きましたか?教えて下さい。」
僕 「大したウソじゃないよ。誰でも吐くウソさ。昨日は僕もどうかしていたんだ。」
静 「大したウソじゃない・・・・って、何のことですか?」
僕 「静は、『恋人はいない』 って言っただろ?本当はいるくせに。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「でも、考えてみたら、誰でも『いない』って答えるよ。『恋人はいます』、なんて答えたら、お客は来なくなるからね。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「だから、僕も昨日は、どうかしていたんだ。反省している。」
静 「・・・・・どうして、わたしに、恋人がいると思ったんですか?」
僕 「いつだったか、あそこのレストランで、男とケンカをしていただろ?静が倒れて泣いているとき、僕は声を掛けたんだ。」
静 「あ!あの時の・・・・・。」
僕 「思い出したかい?心配だったけど、静は、『あんたには関係ない!』 と怒鳴って、店を出て行った。そして、この店で再会したわけさ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「余計なことかもしれないけど、あの男とは、別れたほうがいいな。」
静 「心配してくれるんですか?」
僕 「あんな男と付き合っていたら、誰だって心配するよ。」
静 「わたしは、別れたいんだけど・・・・・。」
その時、静は香に呼ばれた。静はこの店の看板娘だから
僕の席だけには、構っていられないんだろう。
僕 「静は、人気があるね。長い時間は話せそうにないなあ。」
静 「あの、後で電話していいですか?」
僕 「別に構わないけど、番号知っているの?」
静 「お姉ちゃん(ママの香のこと)に聞きます。」
僕 「香は、ポケベルの番号しか知らないよ。携帯番号を教えようか?」
静は、ちょっと怪訝そうな顔をして
静 「・・・・・松田さんは、携帯番号を、誰にでも教えるんですか?」
僕 「いやなら、教えないよ。」
静はあわてて
静 「教えて下さい。余計な事を言って、ごめんなさい。」
僕 「静は、ポケベル持っている?」
静 「持っています。」
僕 「じゃあ、静のポケベルの番号を教えて。後で携帯番号を短信する。」
静 「わかりました。」
静が、紙にポケベルの番号を書く。そして
静 「ごめんなさい、約束守れなくて。今日は、ずっと松田さんの席にいたいのですが。」
僕 「気にしないで。ほら、香が呼んでいるよ。」
静 「松田さん、今日は優しい・・・・・。」
僕 「いつも優しいよ。さっきも言ったけど、昨日はどうかしていたんだ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「ほら、早く行きなよ。香が睨んでいる。」
僕は軽く肩を叩き、静は、ほかのテーブルの席に行った。
香が気を使って、ほかの女の子を並べてくれたが、
今日は静以外と、話す気になれない。
僕 「明日、早いから、今日は帰るよ。」
香 「本当にゴメンなさい。これに懲りずに、また来て下さい。」
僕 「OK。」
香 「でも、今日はどうして静を?昨日は怒っていたのに・・・。」
僕 「静に怒っていた訳じゃないよ。」
香 「え?じゃあ、誰に怒っていたんですか?」
僕 「自分自身と、ろくでもない男に対してさ。」
香 「・・・・・??」
僕は店を出て行った。そして、静のポケベルに、僕の携帯番号を短信した。
しかし、さっき静が言った 『わたしは、別れたいんだけど・・・・・。』
この言葉が、妙に気になった。
別れたければ、さっさと別れればいいのに・・・・・。
そして午前2時頃、静から僕のポケベルに短信が来る。
*今から電話をしてもいいですか?*
あなたの中国語・・・管理人より
あなたの中国語・・・第1話・第2話・第3話・第4話・第5話
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嫉妬?
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山本は、静のことを気に入ったようだ。夢中で話している。
山 「静ちゃんは、どこの出身?」
静 「大連です。ただ、以前、親の都合で、黒龍江省に住んだ時もあります。ハルピンからバスで8時間くらい掛かります。」
山 「うわっ!遠いな。黒龍江省は、寒いでしょう?」
静 「はい、冬はとても寒いです。大連が暖かく感じます。」
山 「静ちゃんは、本当にカワイイや。僕みたいな男はどう?」
静 「え?どうって言われても・・・・・。」
山本 「僕と付き合わない?静ちゃんのことは、絶対に幸せにするよ。」
静と香は、笑いながら
静 「出会ったばかりじゃないですか。山本さんの事は、まだ分かりません。これからも、わたしに会いに、お店に来て下さい。」
山 「あちゃ〜もうフラれちゃったよ。営業トークだ。」
香 「静を、ゲットするのは、難しいですよ。みんなのアイドルですから。」
静は笑っている。
「静は、男いるの?」
僕は、ぶっきらぼうに聞いてみた。
香も静も、少し驚く。
静 「え?どうしてですか?」
僕 「山本が聞きたいことを、僕が代わりに聞いているのさ。遠回しに言うのは、好きじゃないんだ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「どうなんだ?」
静 「・・・・・いません。」
僕 「ふーん、そうなんだ。」
僕はそっけなく言ったが、内心では、『ウソつけ!』、と思った。
山本は「よお〜し!僕にも、チャンスがあるぞ!」 と喜んでいる。バカな男だ。
彼氏がいても、正直に答える女なんて、いるわけ無いだろ。
あの時、男が 『恋人を助けるのは当たり前だろう!』 と怒鳴っていた。
さらに、『今日は、何時に帰ってくるんだ!いつも遅く帰ってきやがって!』
とも言っていた。
あんなロクでもない男と、一緒に住んでいるんだろう。
それなのに、店ではチーママで、女の子達に対して、偉そうにしている。
お客にも、チヤホヤされている。
しかし、そんなことは、どうでも良いことだ。静が、誰と付き合おうが、僕には関係ないし、店でチーママをしていても、お客にどんなに人気があっても、僕には関係ない。
『彼氏がいない』、と答えるのは、クラブで働いている女なら、当たり前のことだ。
それなのに、どうしてこんなに気分が悪いんだ?自分でも分からない。
僕は、イライラしながら、飲んでいた。
香が、中国語で、「松田さん、今日はつまらない?」 と言ってきた。
山本に分からないように、中国語にしたのだろう。
僕 「どうして?」 僕も、中国語で答える。
香 「この前来たときより、機嫌が悪そうだから・・・・・。なにか、失礼がありましましたか?」
僕 「別に。ただ、チーママの静が、気に入らないだけさ。」
香は驚いて「え?どうしてですか?」 と言った。
静がキッと、僕を見て中国語で話しかけてくる。
静 「わたしとあなたは、初対面です。どこが気に入らないんですか?直すから、教えて下さい。」
僕はバカにしたように、「無理だね。」 と言った。
静 「無理って、なにが無理なんですか?」
僕 「今更、直るもんじゃないよ。ウソを吐くのは、生まれつきだ。直そうと思って、直せるもんじゃない。」
静 「ウソ吐きですって?わたしの、どこがウソ吐きなんですか?教えて下さい。」
僕 「自分で考えな。」 僕はそっけなく言った。
静 「わたしは、わかりません。教えて下さい。」
僕 「ウソを吐いて、わかりませんか。もういいよ、君は、ほかの席に行ってくれ。君の顔を見ていると、酒が不味くなる。」
静 「どうしてですか?教えて下さい!ヒドイじゃないですか!」
僕 「だから自分で考えな。少なくとも、君は僕と山本にウソを吐いた。山本は君のことを気に入っている。その、お客に対して失礼だ。」
静 「どこがですか!?何がウソなんですか!?」
静が怒鳴って、立ち上がった。
その拍子に、グラスが倒れ、僕のズボンが濡れてしまった。
香が、あわてて、おしぼりを持ってくる。
香が、静のことを叱っている。「早く拭きなさい!」 と言っているが
静は、呆然としている・・・・・。
香 「失礼しました。静は、まだ、この仕事に慣れていないもので。 どうか、気を悪くなさらないで下さい。」
僕 「別に、気にしてないよ。そろそろ、帰ろうか?」
僕は、山本に対して言った。
山本は、何がなんだか、わからない、と言う顔をしている。
中国語がわからない山本にしたら、当然だろう。
山 「静ちゃんと、何を言い合っていたんですか?」
僕 「何でもないよ。」 そう言って、帰ろうとした。
香 「あ、まだズボンを、拭いていません。」
僕 「だから、気にしていないよ。」
香 「そんな・・・・・。本当にすみません。」
香は、何度も謝っている。
僕は、心の中で、
(俺、何やっているんだ?彼氏がいないなんて事ウソの内に入らないじゃないか。何ムキになっているんだ?)
自己嫌悪に陥っていた。
店を出て、タクシーに乗り込もうとしたら、静が、走って店から出てきた。
そして、「これ、使って下さい。」 と言って、ハンカチを渡してきた。
女の子らしい、刺繍が入ったハンカチだ。
僕は、「そのうち乾くから、いらないよ。」 と断ったが
静 「使って下さい、お願いです。さっきは、すみませんでした。」
静は、今にも泣きそうな顔で、謝っている。
僕は少し胸が痛んだ。悪いのは僕だ。それなのに、静は謝っている。
なぜ静に、あんな意地悪をしたんだ?どうしてだ?
僕 「わかった。このハンカチ、使わせてもらうよ。」
静は、ホッとした顔をした。
静が、ハンカチを渡そうとする。僕は、その手を握りしめた。静が驚いている。
静 「・・・・・なんですか?」
僕は静を、見つめながら
僕 「明日、持ってくるよ。」
静 「え?」
僕 「明日、このハンカチを洗って返しに来る。静に、逢いに来る。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「明日は、ずっと僕の席にいてくれるか?」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕は、しばらく静の手を、握りしめたままだった。
そして、静は黙って頷いた。
素直で可愛いコだ・・・・・。
僕は、この時、どうしてこのような行動を取ったのだろう?
勝手に身体が動いてしまったような、そんな感じだった。
そして、なぜ静に意地悪をしたのか、自分でも分かっていた。
静は、どうしようもない男と付き合っている。
軽い嫉妬からの行動・・・・・。
あなたの中国語7へ
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あなたの中国語・・・第1話・第2話・第3話・第4話・第5話
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嫉妬?
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山本は、静のことを気に入ったようだ。夢中で話している。
山 「静ちゃんは、どこの出身?」
静 「大連です。ただ、以前、親の都合で、黒龍江省に住んだ時もあります。ハルピンからバスで8時間くらい掛かります。」
山 「うわっ!遠いな。黒龍江省は、寒いでしょう?」
静 「はい、冬はとても寒いです。大連が暖かく感じます。」
山 「静ちゃんは、本当にカワイイや。僕みたいな男はどう?」
静 「え?どうって言われても・・・・・。」
山本 「僕と付き合わない?静ちゃんのことは、絶対に幸せにするよ。」
静と香は、笑いながら
静 「出会ったばかりじゃないですか。山本さんの事は、まだ分かりません。これからも、わたしに会いに、お店に来て下さい。」
山 「あちゃ〜もうフラれちゃったよ。営業トークだ。」
香 「静を、ゲットするのは、難しいですよ。みんなのアイドルですから。」
静は笑っている。
「静は、男いるの?」
僕は、ぶっきらぼうに聞いてみた。
香も静も、少し驚く。
静 「え?どうしてですか?」
僕 「山本が聞きたいことを、僕が代わりに聞いているのさ。遠回しに言うのは、好きじゃないんだ。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「どうなんだ?」
静 「・・・・・いません。」
僕 「ふーん、そうなんだ。」
僕はそっけなく言ったが、内心では、『ウソつけ!』、と思った。
山本は「よお〜し!僕にも、チャンスがあるぞ!」 と喜んでいる。バカな男だ。
彼氏がいても、正直に答える女なんて、いるわけ無いだろ。
あの時、男が 『恋人を助けるのは当たり前だろう!』 と怒鳴っていた。
さらに、『今日は、何時に帰ってくるんだ!いつも遅く帰ってきやがって!』
とも言っていた。
あんなロクでもない男と、一緒に住んでいるんだろう。
それなのに、店ではチーママで、女の子達に対して、偉そうにしている。
お客にも、チヤホヤされている。
しかし、そんなことは、どうでも良いことだ。静が、誰と付き合おうが、僕には関係ないし、店でチーママをしていても、お客にどんなに人気があっても、僕には関係ない。
『彼氏がいない』、と答えるのは、クラブで働いている女なら、当たり前のことだ。
それなのに、どうしてこんなに気分が悪いんだ?自分でも分からない。
僕は、イライラしながら、飲んでいた。
香が、中国語で、「松田さん、今日はつまらない?」 と言ってきた。
山本に分からないように、中国語にしたのだろう。
僕 「どうして?」 僕も、中国語で答える。
香 「この前来たときより、機嫌が悪そうだから・・・・・。なにか、失礼がありましましたか?」
僕 「別に。ただ、チーママの静が、気に入らないだけさ。」
香は驚いて「え?どうしてですか?」 と言った。
静がキッと、僕を見て中国語で話しかけてくる。
静 「わたしとあなたは、初対面です。どこが気に入らないんですか?直すから、教えて下さい。」
僕はバカにしたように、「無理だね。」 と言った。
静 「無理って、なにが無理なんですか?」
僕 「今更、直るもんじゃないよ。ウソを吐くのは、生まれつきだ。直そうと思って、直せるもんじゃない。」
静 「ウソ吐きですって?わたしの、どこがウソ吐きなんですか?教えて下さい。」
僕 「自分で考えな。」 僕はそっけなく言った。
静 「わたしは、わかりません。教えて下さい。」
僕 「ウソを吐いて、わかりませんか。もういいよ、君は、ほかの席に行ってくれ。君の顔を見ていると、酒が不味くなる。」
静 「どうしてですか?教えて下さい!ヒドイじゃないですか!」
僕 「だから自分で考えな。少なくとも、君は僕と山本にウソを吐いた。山本は君のことを気に入っている。その、お客に対して失礼だ。」
静 「どこがですか!?何がウソなんですか!?」
静が怒鳴って、立ち上がった。
その拍子に、グラスが倒れ、僕のズボンが濡れてしまった。
香が、あわてて、おしぼりを持ってくる。
香が、静のことを叱っている。「早く拭きなさい!」 と言っているが
静は、呆然としている・・・・・。
香 「失礼しました。静は、まだ、この仕事に慣れていないもので。 どうか、気を悪くなさらないで下さい。」
僕 「別に、気にしてないよ。そろそろ、帰ろうか?」
僕は、山本に対して言った。
山本は、何がなんだか、わからない、と言う顔をしている。
中国語がわからない山本にしたら、当然だろう。
山 「静ちゃんと、何を言い合っていたんですか?」
僕 「何でもないよ。」 そう言って、帰ろうとした。
香 「あ、まだズボンを、拭いていません。」
僕 「だから、気にしていないよ。」
香 「そんな・・・・・。本当にすみません。」
香は、何度も謝っている。
僕は、心の中で、
(俺、何やっているんだ?彼氏がいないなんて事ウソの内に入らないじゃないか。何ムキになっているんだ?)
自己嫌悪に陥っていた。
店を出て、タクシーに乗り込もうとしたら、静が、走って店から出てきた。
そして、「これ、使って下さい。」 と言って、ハンカチを渡してきた。
女の子らしい、刺繍が入ったハンカチだ。
僕は、「そのうち乾くから、いらないよ。」 と断ったが
静 「使って下さい、お願いです。さっきは、すみませんでした。」
静は、今にも泣きそうな顔で、謝っている。
僕は少し胸が痛んだ。悪いのは僕だ。それなのに、静は謝っている。
なぜ静に、あんな意地悪をしたんだ?どうしてだ?
僕 「わかった。このハンカチ、使わせてもらうよ。」
静は、ホッとした顔をした。
静が、ハンカチを渡そうとする。僕は、その手を握りしめた。静が驚いている。
静 「・・・・・なんですか?」
僕は静を、見つめながら
僕 「明日、持ってくるよ。」
静 「え?」
僕 「明日、このハンカチを洗って返しに来る。静に、逢いに来る。」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕 「明日は、ずっと僕の席にいてくれるか?」
静 「・・・・・・・・・・。」
僕は、しばらく静の手を、握りしめたままだった。
そして、静は黙って頷いた。
素直で可愛いコだ・・・・・。
僕は、この時、どうしてこのような行動を取ったのだろう?
勝手に身体が動いてしまったような、そんな感じだった。
そして、なぜ静に意地悪をしたのか、自分でも分かっていた。
静は、どうしようもない男と付き合っている。
軽い嫉妬からの行動・・・・・。
あなたの中国語7へ
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あなたの中国語・・・管理人より
あなたの中国語・・・第1話・第2話・第3話・第4話
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再会
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何日かして
*今日から、チーママが店に来るから、是非遊びに来てください。*
香から短信が来る。僕は、あまり行く気が起きなかったが一度くらいチーママに会っておくのも、いいかな?と思いOKした。
僕はもう1人の後輩、山本を誘ってママの店に出掛けた。
店に入り、席に座る。ママが出てきて
香 「とりあえず、女の子を選んで。」 と言って、僕達は1人ずつ選んだ。
僕 「チーママは?」
香 「今、来るから、ちょっと待ってて。」
しばらくして、チーママが来た。
静 「チーママの静です。よろしく御願いします。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
山 「松田さん、可愛いチーママですね!」
僕 「・・・・・・・・・・。」
香 「私の妹なの。この前は、居なくて御免なさいね。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
香 「松田さん?」
山 「松田さん、どうしたんですか?」
僕の耳には、香の言葉や、山本の言葉は入らなかった。
僕はチーママの静に
僕 「ねえ、君さあ、僕のこと見覚えない?」
静 「え?ありませんけど・・・・・?」
僕は、中国語で、話しかけた。
「よーく見てくれ。会ったこと無いか?」
静も、中国語で返事をする。
「中国語、上手いですね。中国の人みたいです。」
香が日本語で「この人が、有名な松田さんよ。静も覚えておいてね。」
静 「ああ、この人がそうなんですか?ずいぶん若いですね。」
山 「さすが、松田さんは有名人ですね。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
僕のことを、覚えていないのか?それとも、別人なのか?
目の前にいる、茶色の髪をしたチーママの静は、この前、男とケンカをして泣いていた女の子に、そっくりだった・・・・・。
香、静も僕達の席で飲むことになった。みんなで乾杯する。
山本は、静を気に入ったようだ。
山 「ホント可愛いね。静ちゃんは、今いくつ?」
静 「19歳です。」
山 「19?その歳で、チーママなんだから、大したもんだね。」
静は笑いながら
「ママとは、姉妹なんです。だから、私がチーママをしています。別に大したものでも、無いですよ。」
僕は、しばらく無言で飲んでいた。
人違いか?でも、似ているなあ。
中国の人口は、世界一だ。
静と似ている人は、いるかもしれない。
しかし、幼さ、髪の色まで同じだ。ここまで偶然が、短期間に重なるだろうか?
チーママの静は、化粧をしている。仕事柄当たり前だ。
この前泣いていた女は、化粧をしていなかった。
似ているが、ちっと違うような気もする。
化粧を落としたら、この前の女かどうか、わかるんだけど・・・・・。
僕は静に話しかけた。
「ねえ、静は、どうして店を休んでいたの?」
静は、香と目を合わせて合図している。
本当のことは、言うな!みたいな感じだ・・・・・。
静 「ちょっと、転んじゃって、顔に怪我をしたんです。お客さんの前には、恥ずかしくて、出られませんでした。」
僕は 「そうなんだ、顔を見せて。」
と言って、静を抱き寄せた。静は、恥ずかしそうにしている。
静の顔を見た。殆ど治っているが少し痕がある。
あの時の怪我だ。あの時、顔から血が出ていた。
間違いない、このチーママの静は、あの時、男とケンカをしていた女だ。
こういう偶然ってあるんだな。
そう、この時は、ただの偶然の再会だと思っていたんだ。
本当に、ただの偶然だと・・・・・。
あなたの中国語6へ
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あなたの中国語・・・第1話・第2話・第3話・第4話
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再会
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何日かして
*今日から、チーママが店に来るから、是非遊びに来てください。*
香から短信が来る。僕は、あまり行く気が起きなかったが一度くらいチーママに会っておくのも、いいかな?と思いOKした。
僕はもう1人の後輩、山本を誘ってママの店に出掛けた。
店に入り、席に座る。ママが出てきて
香 「とりあえず、女の子を選んで。」 と言って、僕達は1人ずつ選んだ。
僕 「チーママは?」
香 「今、来るから、ちょっと待ってて。」
しばらくして、チーママが来た。
静 「チーママの静です。よろしく御願いします。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
山 「松田さん、可愛いチーママですね!」
僕 「・・・・・・・・・・。」
香 「私の妹なの。この前は、居なくて御免なさいね。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
香 「松田さん?」
山 「松田さん、どうしたんですか?」
僕の耳には、香の言葉や、山本の言葉は入らなかった。
僕はチーママの静に
僕 「ねえ、君さあ、僕のこと見覚えない?」
静 「え?ありませんけど・・・・・?」
僕は、中国語で、話しかけた。
「よーく見てくれ。会ったこと無いか?」
静も、中国語で返事をする。
「中国語、上手いですね。中国の人みたいです。」
香が日本語で「この人が、有名な松田さんよ。静も覚えておいてね。」
静 「ああ、この人がそうなんですか?ずいぶん若いですね。」
山 「さすが、松田さんは有名人ですね。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
僕のことを、覚えていないのか?それとも、別人なのか?
目の前にいる、茶色の髪をしたチーママの静は、この前、男とケンカをして泣いていた女の子に、そっくりだった・・・・・。
香、静も僕達の席で飲むことになった。みんなで乾杯する。
山本は、静を気に入ったようだ。
山 「ホント可愛いね。静ちゃんは、今いくつ?」
静 「19歳です。」
山 「19?その歳で、チーママなんだから、大したもんだね。」
静は笑いながら
「ママとは、姉妹なんです。だから、私がチーママをしています。別に大したものでも、無いですよ。」
僕は、しばらく無言で飲んでいた。
人違いか?でも、似ているなあ。
中国の人口は、世界一だ。
静と似ている人は、いるかもしれない。
しかし、幼さ、髪の色まで同じだ。ここまで偶然が、短期間に重なるだろうか?
チーママの静は、化粧をしている。仕事柄当たり前だ。
この前泣いていた女は、化粧をしていなかった。
似ているが、ちっと違うような気もする。
化粧を落としたら、この前の女かどうか、わかるんだけど・・・・・。
僕は静に話しかけた。
「ねえ、静は、どうして店を休んでいたの?」
静は、香と目を合わせて合図している。
本当のことは、言うな!みたいな感じだ・・・・・。
静 「ちょっと、転んじゃって、顔に怪我をしたんです。お客さんの前には、恥ずかしくて、出られませんでした。」
僕は 「そうなんだ、顔を見せて。」
と言って、静を抱き寄せた。静は、恥ずかしそうにしている。
静の顔を見た。殆ど治っているが少し痕がある。
あの時の怪我だ。あの時、顔から血が出ていた。
間違いない、このチーママの静は、あの時、男とケンカをしていた女だ。
こういう偶然ってあるんだな。
そう、この時は、ただの偶然の再会だと思っていたんだ。
本当に、ただの偶然だと・・・・・。
あなたの中国語6へ
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あなたの中国語・・・管理人より
あなたの中国語・・・第1話・第2話・第3話
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謎のチーママ
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新規開店の店に着いた。(と言っても、2週間前にオープンしたのだが。)
ママが、挨拶に来て名刺を渡す。ずいぶん若いママだな・・・・・。
ママの名前は、香。僕も、自分の名前を言う。
香 「あ!あなたが松田さん?噂は聞いているわよ。」
僕は笑いながら
僕 「どんな噂?遊びまくっている、女の子を騙している、こんなヒドイ噂じゃない?」
香 「え?そんな事しているの?私が聞いたのは、良い噂だけど・・・・・。」
僕は笑いながら
僕 「ははは、無理しないでいいよ。」
香 「本当よ。仕事が出来て中国語はペラペラ、カラオケの店のアドバイスや、店の女の子の教育までしてくれる人、って聞いたけど。」
僕 「良かった、悪い噂じゃないんだ。」
香 「当たり前じゃない。」
そう言って、お酒、おつまみ、などを持ってきた。
香 「松田さん、この店どうかしら?」
僕 「いいんじゃない?落ち着いて飲めそうな店だね。」
香 「後で、ショーが始まるわ。楽しんでいって。」
香はそう言って、女の子達を並ばせた。女の子のレベルも、まあまあだな。
まあ、そこそこに、やっていけそうな店だ。
僕は1人選び、青木も選んで、隣に座らせた。
僕、青木、香、指名した女2人、5人で飲んでいた。
しばらく飲んでいたら、香の携帯が鳴る。
さすが、店のママだけあって、携帯電話を持っているんだな・・・・・。
そして、香が怒鳴る。電話の相手に、すごい剣幕で怒鳴り始めた。
青 「ママ怒鳴っていますね、なに話しているんですか?」
僕は、香の会話を聞いた。
僕 「チーママが、『今日は、店を休む。』って言っているみたいだよ。」
青 「やる気のないチーママですね。」
僕 「あれ?チーママって、ママの妹みたいだぞ?」
青 「そうなんですか?」
僕 「今、ママが言っていた。『姉妹2人で始めた店なんだからもっと責任感を持ってくれ!』 だってさ。」
香が、電話を切り、「困るわ。」 と呟いた。
僕は心配になり
僕 「どうして、妹のチーママは、今日、お休みなの?」
ママの香は驚いて
香 「なんで、わかったの?」
僕 「さっきの、香の電話の会話を聞いたからさ。」
香 「ああ、そうか。松田さんは、中国語が出来るものね。会話を聞かれて、恥ずかしいわ。」
僕 「どうして、休んだの?」
香 「理由も言わないで、『今日は店を休む』、と言ってきたのよ。実は、その前にも電話があって、『少し遅れる。』って言ってたのに。本当に困るわ。まだ、店を始めて、2週間しか経っていないのに。」
僕 「無断欠勤と同じだね。」
香 「そうなのよ。私達、姉妹2人で始めた店なんだからもっと、しっかりしてもらわないと・・・・・。」
僕 「そうだなあ・・・・・。」
香 「それに、チーママ目当てのお客さんが、一番多いんだから・・・・・。」
僕 「そうなの?」
香 「自分の妹を褒めるのも変だけど、とても可愛いのよ。」
僕 「そんなに可愛いの?」
香 「店を始めて、まだ2週間でも、チーママ目当てのお客さんが、沢山いるわ。」
香は、チーママを紹介できないで、申し訳ない、と何度も謝ってきた。
僕は、気にしていない、と言ったが、少し、しらけムードになった・・・・。
しばらくして、ショーが始まった。
しかし、大して面白くない。もっと、過激なショーかと思った。
女の子達は、なかなか教育されていて、グラスを拭いてくれたり
すぐ灰皿を交換してくれる。この当時では珍しい。
でも、店のNo2のチーママが、理由もなく休む店なんて、この先どうなる事やら。
しばらく飲んでいて青木が
「そろそろ、綾ちゃんの店に行きましょう。」 と言い出した。
僕達は会計をして、店を出た。ママの香がタクシーまで送ってくれる。
香 「また、来て下さい。今度はチーママに挨拶させますから。」
僕は、「また来るよ。」 と言ったが、この店には、もう来ることは無いだろう。
そして、綾の店に向かった。
綾は僕の顔を見ると、いきなり抱きついてきた。
綾 「逢いたかった。最近、どうして逢ってくれなかったの?」
僕 「忙しかったんだ、ゴメンね。」
綾は僕に抱きつきながら、青木のほうを見て
綾 「青木君、松田さんを連れてきてくれて、ありがとう。」
青 「どういたしまして。」
僕は、青木の顔を見た。
笑ってはいるが、無理して作り笑いをしているように見える。
店が終わるまで飲んで、
僕 「そろそろ帰るよ。」
綾 「ねえ、私の家に来ないの?」
僕 「明日、仕事が早いから、どうしようかな・・・・・。」
綾 「ねえ、青木君。明日、会社は、いつもより早いの?」
青 「そんなこと無いよ。いつもと一緒だよ。」
こいつ!余計なことを!
僕 「日本からも、社員が来ているんだ。僕が女の家に泊まっていることがバレたら、会社をクビになってしまうよ。会社では、女性の家に泊まることは、厳禁なんだ。」
綾 「今までは、泊まってたじゃない・・・・・。」
僕 「いつもビクビクしながら泊まっていたんだ。しばらくは、綾の家には泊まれない。少し様子を見よう。」
綾は寂しそうに 「わかった・・・・・。」 と呟いた。
僕達は、タクシーに乗り、家に戻った。
僕と青木は、同じマンションに住んでいる。僕の会社は、社員1人に一つのマンションを、支給してくれる。
そして、中にはホテル住まいの社員もいる。結構太っ腹だ。
同じマンションに入居しているのは、青木だけだ。
だから、青木とは特に仲が良くなった。
ほかの社員は、離れたマンションに散らばっている。
階段を上がりながら
青 「松田さん、もう少し、綾ちゃんに優しくしたほうがいいですよ。」
僕 「ん?冷たかったかな?」
青 「僕なら、もっと優しくしてあげます。綾ちゃん、可哀想ですよ。」
僕 「しょうがないよ、一緒に泊まった事がバレたら、それこそ大変な事になってしまう。」
青 「確かにそうなんですけど・・・・・。」
こいつ、やっぱり綾に気があるな・・・・・。
あなたの中国語5へ
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あなたの中国語・・・第1話・第2話・第3話
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謎のチーママ
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新規開店の店に着いた。(と言っても、2週間前にオープンしたのだが。)
ママが、挨拶に来て名刺を渡す。ずいぶん若いママだな・・・・・。
ママの名前は、香。僕も、自分の名前を言う。
香 「あ!あなたが松田さん?噂は聞いているわよ。」
僕は笑いながら
僕 「どんな噂?遊びまくっている、女の子を騙している、こんなヒドイ噂じゃない?」
香 「え?そんな事しているの?私が聞いたのは、良い噂だけど・・・・・。」
僕は笑いながら
僕 「ははは、無理しないでいいよ。」
香 「本当よ。仕事が出来て中国語はペラペラ、カラオケの店のアドバイスや、店の女の子の教育までしてくれる人、って聞いたけど。」
僕 「良かった、悪い噂じゃないんだ。」
香 「当たり前じゃない。」
そう言って、お酒、おつまみ、などを持ってきた。
香 「松田さん、この店どうかしら?」
僕 「いいんじゃない?落ち着いて飲めそうな店だね。」
香 「後で、ショーが始まるわ。楽しんでいって。」
香はそう言って、女の子達を並ばせた。女の子のレベルも、まあまあだな。
まあ、そこそこに、やっていけそうな店だ。
僕は1人選び、青木も選んで、隣に座らせた。
僕、青木、香、指名した女2人、5人で飲んでいた。
しばらく飲んでいたら、香の携帯が鳴る。
さすが、店のママだけあって、携帯電話を持っているんだな・・・・・。
そして、香が怒鳴る。電話の相手に、すごい剣幕で怒鳴り始めた。
青 「ママ怒鳴っていますね、なに話しているんですか?」
僕は、香の会話を聞いた。
僕 「チーママが、『今日は、店を休む。』って言っているみたいだよ。」
青 「やる気のないチーママですね。」
僕 「あれ?チーママって、ママの妹みたいだぞ?」
青 「そうなんですか?」
僕 「今、ママが言っていた。『姉妹2人で始めた店なんだからもっと責任感を持ってくれ!』 だってさ。」
香が、電話を切り、「困るわ。」 と呟いた。
僕は心配になり
僕 「どうして、妹のチーママは、今日、お休みなの?」
ママの香は驚いて
香 「なんで、わかったの?」
僕 「さっきの、香の電話の会話を聞いたからさ。」
香 「ああ、そうか。松田さんは、中国語が出来るものね。会話を聞かれて、恥ずかしいわ。」
僕 「どうして、休んだの?」
香 「理由も言わないで、『今日は店を休む』、と言ってきたのよ。実は、その前にも電話があって、『少し遅れる。』って言ってたのに。本当に困るわ。まだ、店を始めて、2週間しか経っていないのに。」
僕 「無断欠勤と同じだね。」
香 「そうなのよ。私達、姉妹2人で始めた店なんだからもっと、しっかりしてもらわないと・・・・・。」
僕 「そうだなあ・・・・・。」
香 「それに、チーママ目当てのお客さんが、一番多いんだから・・・・・。」
僕 「そうなの?」
香 「自分の妹を褒めるのも変だけど、とても可愛いのよ。」
僕 「そんなに可愛いの?」
香 「店を始めて、まだ2週間でも、チーママ目当てのお客さんが、沢山いるわ。」
香は、チーママを紹介できないで、申し訳ない、と何度も謝ってきた。
僕は、気にしていない、と言ったが、少し、しらけムードになった・・・・。
しばらくして、ショーが始まった。
しかし、大して面白くない。もっと、過激なショーかと思った。
女の子達は、なかなか教育されていて、グラスを拭いてくれたり
すぐ灰皿を交換してくれる。この当時では珍しい。
でも、店のNo2のチーママが、理由もなく休む店なんて、この先どうなる事やら。
しばらく飲んでいて青木が
「そろそろ、綾ちゃんの店に行きましょう。」 と言い出した。
僕達は会計をして、店を出た。ママの香がタクシーまで送ってくれる。
香 「また、来て下さい。今度はチーママに挨拶させますから。」
僕は、「また来るよ。」 と言ったが、この店には、もう来ることは無いだろう。
そして、綾の店に向かった。
綾は僕の顔を見ると、いきなり抱きついてきた。
綾 「逢いたかった。最近、どうして逢ってくれなかったの?」
僕 「忙しかったんだ、ゴメンね。」
綾は僕に抱きつきながら、青木のほうを見て
綾 「青木君、松田さんを連れてきてくれて、ありがとう。」
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僕は、青木の顔を見た。
笑ってはいるが、無理して作り笑いをしているように見える。
店が終わるまで飲んで、
僕 「そろそろ帰るよ。」
綾 「ねえ、私の家に来ないの?」
僕 「明日、仕事が早いから、どうしようかな・・・・・。」
綾 「ねえ、青木君。明日、会社は、いつもより早いの?」
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こいつ!余計なことを!
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綾 「今までは、泊まってたじゃない・・・・・。」
僕 「いつもビクビクしながら泊まっていたんだ。しばらくは、綾の家には泊まれない。少し様子を見よう。」
綾は寂しそうに 「わかった・・・・・。」 と呟いた。
僕達は、タクシーに乗り、家に戻った。
僕と青木は、同じマンションに住んでいる。僕の会社は、社員1人に一つのマンションを、支給してくれる。
そして、中にはホテル住まいの社員もいる。結構太っ腹だ。
同じマンションに入居しているのは、青木だけだ。
だから、青木とは特に仲が良くなった。
ほかの社員は、離れたマンションに散らばっている。
階段を上がりながら
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僕 「ん?冷たかったかな?」
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僕 「しょうがないよ、一緒に泊まった事がバレたら、それこそ大変な事になってしまう。」
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あなたの中国語・・・管理人より
あなたの中国語・・・第1話・第2話
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青木・怒鳴る男・泣く女
------------------------------
仕事は真面目に頑張り、女性との付き合いも真面目(??)に頑張り自分としては、満足のいく生活を送っていた。
ウチの会社も忙しくなる。日本から応援で駐在員が派遣された。
以前からの後輩、日本から来たばかりの後輩達も、指導しなくてはならない。
中国の人達や、後輩達の指導をしながら、営業の成績も上げる。
毎日がフル稼働だ。
社内での規則も厳しくなる。
僕は責任者という立場上飲みに行くのは、いくらか控えることにした。(それでも、かなり行っていたが)
そして、付き合っている女の子達とは、少しずつ会う時間が取れなくなる。
しばらくして、後輩の青木が
「新しくできた店で、イベントがあるから、行きませんか?」
と誘ってきた。
そこの店は、僕も行ったことがない。
そう言えば、2週間前に、新規開店した店があると聞いたことがある。
僕 「どんなイベントなんだ?」
青 「少し、エッチなショーもあるみたいです。松田さんは、いろんな店からアドバイスを受けているので、参考になるんじゃないかと思って。」
僕 「エッチなショーは、考えたことはあるけど公安(注1)あたりに引っかからないの?」
青 「どうなんでしょうね?」
僕 「とりあえず、行ってみるか。」
久しぶりに(1週間ぶりだが・・・・。)飲みに行くこととなる。
僕と青木は、下班後タクシーに乗りその店に向かった。
その途中
青 「ねえ、松田さん。綾ちゃんとは、上手く行っているんですか?」
僕 「ん?どうして?」
青木は、僕が綾を含め4人の女性と付き合っていることを知っている。
青 「いえ、昨日、僕1人で、綾ちゃんの店に飲みに行ったんです。綾ちゃんが寂しそうに「最近、松田さんが逢ってくれない。」と言っていたので・・・・・。」
僕 「最近、忙しかったからなァ。電話はしているけど。」
青 「ダメですよ。ちゃんと逢ってあげないと。寂しがっていましたよ?」
僕 「そうだな、今日、そこの店が終わったら、綾の店に行こうか。」
青木は、喜んで「行きましょう!綾ちゃん、喜びますよ!」と言った。
そして、嬉しそうに綾のポケベルに短信している。
僕は、おや?と思った。最近、綾がポケベルを買ったのは知っている。
しかし綾は、『番号は、松田さん以外には、教えていない』と言っていた。
そして『松田さんのためにポケベルを買ったのよ。』とも。
今はカラオケで働く女の子は営業、営業でどんな一見のお客さんにも携帯番号を教えるが、この当時は、ある程度信用している人にしかポケベルの番号や携帯番号を教えなかった。
綾は青木にポケベルの番号を教えたのか?
それとも理由を付けて、青木が綾から聞き出したのか?
僕は内心 (こいつ、ひょっとして、綾に気があるんじゃないのか?) と思った。
店に行く前に、近くのレストランで食事をした。
食べていると、近くで怒鳴り声が聞こえた。
見てみると、若い男と女が、言い合っている。
「なんか、スゴイ怒鳴り合っていますね。何言っているんですか?」
青木は中国語が、ほとんど分からない。
僕は、怒鳴り声を聞いてみた。
女 「あなたに渡すお金は、もう無い!」
男 「財布の中を見せてみろ!持っているのは、判っているんだ!」
女 「いつも、わたしのお金を当てにして!仕事をしたらどうなのよ!」
男 「偉そうなことを言うな!恋人を助けるのは当たり前だろう!」
そう言って、男は女の財布を奪った。女は必死に男の腕にしがみついて取り返そうとするが男の力には、かなわない。
結局、財布の中のお金は取られて、男は空になった財布を女に向かって投げつけた。
男 「今日は、何時に帰ってくるんだ!いつも遅く帰ってきやがって!」
と怒鳴って店を出て行った。
女は、うずくまって泣いている。
日本だったら、大騒ぎになっているだろうが中国では、この位の出来事にはみんな無関心だ。
周りのお客は平気な顔をして、食べている。
青木が、ボソッと呟いた。「あのコ、可哀想ですね・・・・・。」
さっきの会話では、男が女の金を当てにして、生活しているように聞こえたが・・・。
僕は女のほうを見た。まだ、幼い顔をしている。
歳は18くらいか?可愛らしい女だ。
髪の毛が真っ茶色で、それがよく似合っている。
あんなロクでもない男が恋人なのか?男を見る目がない女だな・・・・・。
僕は、うずくまって泣いている女に近づき「大丈夫?」と声をかけた。
あ!女の顔が擦り切れていて、血が出ているよ・・・・・。
女は凄い形相で「あんたには、関係ない!」と怒鳴って、店を出て行った。
なんだよ、感じ悪い。
せっかく心配してあげたのに。
でも・・・・・。
あなたの中国語4へ
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注1 公安=警察のこと。主な仕事は賄賂を受け取ることと人民いじめw
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あなたの中国語・・・第1話・第2話
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青木・怒鳴る男・泣く女
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仕事は真面目に頑張り、女性との付き合いも真面目(??)に頑張り自分としては、満足のいく生活を送っていた。
ウチの会社も忙しくなる。日本から応援で駐在員が派遣された。
以前からの後輩、日本から来たばかりの後輩達も、指導しなくてはならない。
中国の人達や、後輩達の指導をしながら、営業の成績も上げる。
毎日がフル稼働だ。
社内での規則も厳しくなる。
僕は責任者という立場上飲みに行くのは、いくらか控えることにした。(それでも、かなり行っていたが)
そして、付き合っている女の子達とは、少しずつ会う時間が取れなくなる。
しばらくして、後輩の青木が
「新しくできた店で、イベントがあるから、行きませんか?」
と誘ってきた。
そこの店は、僕も行ったことがない。
そう言えば、2週間前に、新規開店した店があると聞いたことがある。
僕 「どんなイベントなんだ?」
青 「少し、エッチなショーもあるみたいです。松田さんは、いろんな店からアドバイスを受けているので、参考になるんじゃないかと思って。」
僕 「エッチなショーは、考えたことはあるけど公安(注1)あたりに引っかからないの?」
青 「どうなんでしょうね?」
僕 「とりあえず、行ってみるか。」
久しぶりに(1週間ぶりだが・・・・。)飲みに行くこととなる。
僕と青木は、下班後タクシーに乗りその店に向かった。
その途中
青 「ねえ、松田さん。綾ちゃんとは、上手く行っているんですか?」
僕 「ん?どうして?」
青木は、僕が綾を含め4人の女性と付き合っていることを知っている。
青 「いえ、昨日、僕1人で、綾ちゃんの店に飲みに行ったんです。綾ちゃんが寂しそうに「最近、松田さんが逢ってくれない。」と言っていたので・・・・・。」
僕 「最近、忙しかったからなァ。電話はしているけど。」
青 「ダメですよ。ちゃんと逢ってあげないと。寂しがっていましたよ?」
僕 「そうだな、今日、そこの店が終わったら、綾の店に行こうか。」
青木は、喜んで「行きましょう!綾ちゃん、喜びますよ!」と言った。
そして、嬉しそうに綾のポケベルに短信している。
僕は、おや?と思った。最近、綾がポケベルを買ったのは知っている。
しかし綾は、『番号は、松田さん以外には、教えていない』と言っていた。
そして『松田さんのためにポケベルを買ったのよ。』とも。
今はカラオケで働く女の子は営業、営業でどんな一見のお客さんにも携帯番号を教えるが、この当時は、ある程度信用している人にしかポケベルの番号や携帯番号を教えなかった。
綾は青木にポケベルの番号を教えたのか?
それとも理由を付けて、青木が綾から聞き出したのか?
僕は内心 (こいつ、ひょっとして、綾に気があるんじゃないのか?) と思った。
店に行く前に、近くのレストランで食事をした。
食べていると、近くで怒鳴り声が聞こえた。
見てみると、若い男と女が、言い合っている。
「なんか、スゴイ怒鳴り合っていますね。何言っているんですか?」
青木は中国語が、ほとんど分からない。
僕は、怒鳴り声を聞いてみた。
女 「あなたに渡すお金は、もう無い!」
男 「財布の中を見せてみろ!持っているのは、判っているんだ!」
女 「いつも、わたしのお金を当てにして!仕事をしたらどうなのよ!」
男 「偉そうなことを言うな!恋人を助けるのは当たり前だろう!」
そう言って、男は女の財布を奪った。女は必死に男の腕にしがみついて取り返そうとするが男の力には、かなわない。
結局、財布の中のお金は取られて、男は空になった財布を女に向かって投げつけた。
男 「今日は、何時に帰ってくるんだ!いつも遅く帰ってきやがって!」
と怒鳴って店を出て行った。
女は、うずくまって泣いている。
日本だったら、大騒ぎになっているだろうが中国では、この位の出来事にはみんな無関心だ。
周りのお客は平気な顔をして、食べている。
青木が、ボソッと呟いた。「あのコ、可哀想ですね・・・・・。」
さっきの会話では、男が女の金を当てにして、生活しているように聞こえたが・・・。
僕は女のほうを見た。まだ、幼い顔をしている。
歳は18くらいか?可愛らしい女だ。
髪の毛が真っ茶色で、それがよく似合っている。
あんなロクでもない男が恋人なのか?男を見る目がない女だな・・・・・。
僕は、うずくまって泣いている女に近づき「大丈夫?」と声をかけた。
あ!女の顔が擦り切れていて、血が出ているよ・・・・・。
女は凄い形相で「あんたには、関係ない!」と怒鳴って、店を出て行った。
なんだよ、感じ悪い。
せっかく心配してあげたのに。
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あなたの中国語・・・管理人より
あなたの中国語・・・第1話
------------------------------
チーママ 綾
------------------------------
クラブに着いた。
僕が店にはいると、新しく店で働くことになった女の子を、ママが必ず紹介する。
そして、「この子、昨日からだから、いろいろアドバイスしてあげて。」
こんな頼まれごとも、日常茶飯事だ。
僕が、新しく入ったコに、いろいろアドバイスをしていると、チーママの「綾」が
近づいてきた。
綾は、僕の隣に座り
綾 「来てくれたんだ。嬉しい。」 と言って、僕に抱きついてきた。
綾は、僕が今付き合っている中で一番のお気に入りだ。
僕は、この頃、複数の女性と付き合っていたが、特に綾とは仲が良かった。
この店に来るようになったのも、綾と知り合ったからだ。
綾は、チーママになっても人気は、まったく衰えず綾目当てのお客さんが一番多いと聞く。
僕は、綾を軽く押し戻し小さな声で
僕 「ダメだよ、店の中で、僕達が付き合っていることは、内緒なんだから。」
僕は、綾や、この店の売り上げに響くような行為はしたくない。
ほかの店でも、付き合っている女の子とは、店の中では極力普通に接していた。
僕 「ママに、新人のコの指導を頼まれたよ。」
綾 「そのコ、可愛いでしょう?きっと人気が出るわ。」
僕 「そうだね、愛嬌もあるし、日本人好みだよ。」
少し話したら
綾 「あ、私、もうあっちの席に、行かなくちゃ。」
僕 「なんだよ、もう行っちゃうの?せっかく店に来たのに・・・・・。」
僕は、向こうの席を見た。
僕(あいつか・・・・・。)
向こうの席で、綾を待っていたのは、ある公司(注1)の総経理(注2)だった。
この総経理は、あまり、良い噂は聞かない。
綾 「彼、私に夢中よ。毎日会いに来てくれるわ。」
僕 「彼は、あまり良い噂を聞かない。気を付けたほうがいいな。」
綾 「それって、ヤキモチ?」
僕 「自分の恋人に、何でヤキモチをやくんだ?彼は、『綾のお客』僕は、『綾の恋人』、だろ?」
綾 「そう言ってくれて、嬉しいわ。今日は、私のうちに泊まれる?」
僕 「そのつもりで来たんだ。」
綾は、マンションのキーを、僕に渡し、笑いながら
綾 「そんなに私を抱きたいの?」
僕 「綾だって、僕に抱かれたいだろ?」
綾は耳元で、小さな声で話す。
綾 「今日は、あの人(総経理のこと)とアフターを付き合わないといけないから、先に行ってて。」
僕 「OK。」
キーを受け取る。
綾が総経理の席に座る。総経理はご機嫌で綾の手を握っている。
仕事とはいえ、綾がほかの男とイチャイチャしているのは、見ていて気分が悪い。
僕は心の中で
(今、あんたが夢中になっている女は、僕がいつでも抱ける女なんだよ。)
と呟いた。
店を出て、タクシーに乗り込む。綾の家までは、タクシーで5分くらいだ。
綾は、店では華やかで颯爽としているが、住んでいるマンションは小汚い
1ヵ月500元のところだ。
僕は、マンションで、綾の帰りを待った。
遅いな・・・・・。
僕はベットの上に、私服のまま寝ころんだ。
このベット・・・・・。綾が、僕のために買ったダブルベットだ。
しばらくして、綾が帰ってきた。酔っている・・・・・。
綾 「遅くなってゴメン。待った?」
綾も私服のまま、僕の隣に寝ころんだ。
綾 「あの人、しつこくて・・・・・。」
そういって、指に、はめてある指輪を見せた。
初めて見る指輪だ・・・・・。
綾 「これ、綺麗?」
僕 「どうしたんだ?これ。」
綾 「彼(総経理)にもらったの。」
僕 「これ、ダイヤだろ?高いんじゃないのか?」
綾 「1万元(14万円)って言っていた。」
こんなプレゼント、よくするよ。
僕なんて、プレゼントを貰ったことはあるけどあげたことは、殆ど無いけどな・・・・・。
僕の携帯電話が鳴る。この頃は、中国では携帯電話がやっと普及した頃で、持っているのは、限られた人だけだった。
僕は責任者として、当然支給されていた。しかし、こんな時間に誰だ?
仕事以外では、ポケベルを使っていた。(仕事でも、もちろん使っていたが。)
プライベートの用事は、ポケベルでの短信のやり取りで・・・・・。
でも、こんな時間に仕事の電話の訳はないし・・・・・。
きっと、女の子からだろう。携帯には、かけてくるなと言っているのに・・・・・。
僕はベットから起きだし、部屋を出て、小さな声で話す。
僕 「もしもし?」
歩 「あ、松田さん?今、どこにいるの?」
ほかの店のチーママ、「歩」からだった。
僕 「家に決まっているだろ?こんな時間に、なに?」
歩 「今から、会いたい。私の家に来られない?」
僕 「もう、寝るからダメだよ。近いうちに会おう。」
歩 「いつもそう言って、会ってくれ無いじゃない。」
僕 「忙しいんだ。時間が出来たら、必ず会うから。」
歩 「綾の家に居るんでしょう?」
僕 「・・・・・・・・・・。」
歩 「綾の店に行ったんでしょう?ほかのコから、聞いたわ。」
この頃から、ネットワークはすごかった・・・・・。
あまり長電話をすると、綾に気づかれる。
僕 「違うよ、もう、寝るから、明日電話する。」
歩 「・・・・・本当に?そう言って、電話くれないじゃない。」
僕 「本当だよ。とにかく、明日電話する。」
歩 「・・・・・・・・・・。」
僕 「それと、携帯に電話をするのは、止めて欲しい。ポケベルの短信にしてくれ。」
そう言って、電話を切った。部屋に戻ろうと振り向いたら綾が立っていた。
僕を睨んでいる。
綾 「今の電話は誰?」
僕 「友達だよ。」
綾 「ウソ、誰なの?」
僕 「どうしてウソなんだ?信じられないのか?」
綾 「なら、携帯電話を貸して。今、掛かってきた人に私が電話をする。」
僕 「・・・・・・・・・。」
綾 「私といる時は、ほかの女と仲良くしないで。今の、女でしょう?」
僕 「自分だって、ほかの男と、イチャイチャしていただろ?」
綾 「私は、仕事なんだから。いいから携帯電話を貸して。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
僕は、帰る振りをして
僕 「もう、家に帰るよ。」
綾は、少し驚いて
綾 「・・・・・どうして?泊まっていくんじゃないの?」
僕 「綾と一緒にいたら、僕は友達が、1人もいなくなる。ヤキモチも、程々にしてくれ。」
綾 「・・・・・・・・・・。」
僕が、玄関に歩いていくと、綾は後ろから抱きついてきた。
そして、ゴメンなさい、と謝ってきた。これって、どっちが謝るべきなのかな・・・・・?
僕は、この頃、4人の女性と、同時に付き合っていた。
複数の女性と付き合っていることは、4人とも、半公認だったのだが・・・・・。
あなたの中国語3へ
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注1 公司=会社のこと
注2 総経理=一般的に社長のこと、経理担当のお偉いさんではない。
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あなたの中国語・・・第1話
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チーママ 綾
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クラブに着いた。
僕が店にはいると、新しく店で働くことになった女の子を、ママが必ず紹介する。
そして、「この子、昨日からだから、いろいろアドバイスしてあげて。」
こんな頼まれごとも、日常茶飯事だ。
僕が、新しく入ったコに、いろいろアドバイスをしていると、チーママの「綾」が
近づいてきた。
綾は、僕の隣に座り
綾 「来てくれたんだ。嬉しい。」 と言って、僕に抱きついてきた。
綾は、僕が今付き合っている中で一番のお気に入りだ。
僕は、この頃、複数の女性と付き合っていたが、特に綾とは仲が良かった。
この店に来るようになったのも、綾と知り合ったからだ。
綾は、チーママになっても人気は、まったく衰えず綾目当てのお客さんが一番多いと聞く。
僕は、綾を軽く押し戻し小さな声で
僕 「ダメだよ、店の中で、僕達が付き合っていることは、内緒なんだから。」
僕は、綾や、この店の売り上げに響くような行為はしたくない。
ほかの店でも、付き合っている女の子とは、店の中では極力普通に接していた。
僕 「ママに、新人のコの指導を頼まれたよ。」
綾 「そのコ、可愛いでしょう?きっと人気が出るわ。」
僕 「そうだね、愛嬌もあるし、日本人好みだよ。」
少し話したら
綾 「あ、私、もうあっちの席に、行かなくちゃ。」
僕 「なんだよ、もう行っちゃうの?せっかく店に来たのに・・・・・。」
僕は、向こうの席を見た。
僕(あいつか・・・・・。)
向こうの席で、綾を待っていたのは、ある公司(注1)の総経理(注2)だった。
この総経理は、あまり、良い噂は聞かない。
綾 「彼、私に夢中よ。毎日会いに来てくれるわ。」
僕 「彼は、あまり良い噂を聞かない。気を付けたほうがいいな。」
綾 「それって、ヤキモチ?」
僕 「自分の恋人に、何でヤキモチをやくんだ?彼は、『綾のお客』僕は、『綾の恋人』、だろ?」
綾 「そう言ってくれて、嬉しいわ。今日は、私のうちに泊まれる?」
僕 「そのつもりで来たんだ。」
綾は、マンションのキーを、僕に渡し、笑いながら
綾 「そんなに私を抱きたいの?」
僕 「綾だって、僕に抱かれたいだろ?」
綾は耳元で、小さな声で話す。
綾 「今日は、あの人(総経理のこと)とアフターを付き合わないといけないから、先に行ってて。」
僕 「OK。」
キーを受け取る。
綾が総経理の席に座る。総経理はご機嫌で綾の手を握っている。
仕事とはいえ、綾がほかの男とイチャイチャしているのは、見ていて気分が悪い。
僕は心の中で
(今、あんたが夢中になっている女は、僕がいつでも抱ける女なんだよ。)
と呟いた。
店を出て、タクシーに乗り込む。綾の家までは、タクシーで5分くらいだ。
綾は、店では華やかで颯爽としているが、住んでいるマンションは小汚い
1ヵ月500元のところだ。
僕は、マンションで、綾の帰りを待った。
遅いな・・・・・。
僕はベットの上に、私服のまま寝ころんだ。
このベット・・・・・。綾が、僕のために買ったダブルベットだ。
しばらくして、綾が帰ってきた。酔っている・・・・・。
綾 「遅くなってゴメン。待った?」
綾も私服のまま、僕の隣に寝ころんだ。
綾 「あの人、しつこくて・・・・・。」
そういって、指に、はめてある指輪を見せた。
初めて見る指輪だ・・・・・。
綾 「これ、綺麗?」
僕 「どうしたんだ?これ。」
綾 「彼(総経理)にもらったの。」
僕 「これ、ダイヤだろ?高いんじゃないのか?」
綾 「1万元(14万円)って言っていた。」
こんなプレゼント、よくするよ。
僕なんて、プレゼントを貰ったことはあるけどあげたことは、殆ど無いけどな・・・・・。
僕の携帯電話が鳴る。この頃は、中国では携帯電話がやっと普及した頃で、持っているのは、限られた人だけだった。
僕は責任者として、当然支給されていた。しかし、こんな時間に誰だ?
仕事以外では、ポケベルを使っていた。(仕事でも、もちろん使っていたが。)
プライベートの用事は、ポケベルでの短信のやり取りで・・・・・。
でも、こんな時間に仕事の電話の訳はないし・・・・・。
きっと、女の子からだろう。携帯には、かけてくるなと言っているのに・・・・・。
僕はベットから起きだし、部屋を出て、小さな声で話す。
僕 「もしもし?」
歩 「あ、松田さん?今、どこにいるの?」
ほかの店のチーママ、「歩」からだった。
僕 「家に決まっているだろ?こんな時間に、なに?」
歩 「今から、会いたい。私の家に来られない?」
僕 「もう、寝るからダメだよ。近いうちに会おう。」
歩 「いつもそう言って、会ってくれ無いじゃない。」
僕 「忙しいんだ。時間が出来たら、必ず会うから。」
歩 「綾の家に居るんでしょう?」
僕 「・・・・・・・・・・。」
歩 「綾の店に行ったんでしょう?ほかのコから、聞いたわ。」
この頃から、ネットワークはすごかった・・・・・。
あまり長電話をすると、綾に気づかれる。
僕 「違うよ、もう、寝るから、明日電話する。」
歩 「・・・・・本当に?そう言って、電話くれないじゃない。」
僕 「本当だよ。とにかく、明日電話する。」
歩 「・・・・・・・・・・。」
僕 「それと、携帯に電話をするのは、止めて欲しい。ポケベルの短信にしてくれ。」
そう言って、電話を切った。部屋に戻ろうと振り向いたら綾が立っていた。
僕を睨んでいる。
綾 「今の電話は誰?」
僕 「友達だよ。」
綾 「ウソ、誰なの?」
僕 「どうしてウソなんだ?信じられないのか?」
綾 「なら、携帯電話を貸して。今、掛かってきた人に私が電話をする。」
僕 「・・・・・・・・・。」
綾 「私といる時は、ほかの女と仲良くしないで。今の、女でしょう?」
僕 「自分だって、ほかの男と、イチャイチャしていただろ?」
綾 「私は、仕事なんだから。いいから携帯電話を貸して。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
僕は、帰る振りをして
僕 「もう、家に帰るよ。」
綾は、少し驚いて
綾 「・・・・・どうして?泊まっていくんじゃないの?」
僕 「綾と一緒にいたら、僕は友達が、1人もいなくなる。ヤキモチも、程々にしてくれ。」
綾 「・・・・・・・・・・。」
僕が、玄関に歩いていくと、綾は後ろから抱きついてきた。
そして、ゴメンなさい、と謝ってきた。これって、どっちが謝るべきなのかな・・・・・?
僕は、この頃、4人の女性と、同時に付き合っていた。
複数の女性と付き合っていることは、4人とも、半公認だったのだが・・・・・。
あなたの中国語3へ
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注1 公司=会社のこと
注2 総経理=一般的に社長のこと、経理担当のお偉いさんではない。
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あなたの中国語・・・管理人より
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大連の夜
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「もういいよ・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
「もういい、諦めた。」
「あとで、見つかるかもしれないわ。きっと出てくる。」
「もういいの。これで、返ってスッキリしたわ。」
「・・・・・・・・・・。」
「まさか10元のピアスが・・・・・」
「え?」
「10元のピアスが、こんなに大切なものになるなんて・・・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕は、今日も下班(※注1)後、日本人クラブに向かった。
家にある固定電話には10件以上の留守番電話のメモリーが。
殆どが、カラオケのコ、クラブのチーママやママからだ。
留守番電話を聞くと、「早く会いたい!」 「最近冷たいじゃない・・・・。」
「新しい彼女が出来たの?」 「○○ちゃんが会いたがっているのに。」
こんな内容ばかりだ。
中国の固定電話は、この当時、留守番機能がついていない物が多かったので、わざわざ日本から、持ってきたのだが、便利な留守番機能が、こんな事に使われるなんて・・・・・。
そして、ポケベルにも、短信(※注2)が・・・・・。
時には、「今日会ってくれなくちゃ、死んでやる!」みたいな、脅迫じみた短信も・・・。
(この頃のポケベルは、サービスセンターにメッセージを伝えると、そのまま中国語でポケベルに文が出てくる、今で言うと、メールに近いもの。メールで自分で文字を打つのではなく、サービスセンターにメールに打ちたい内容を伝えるといったもの。)
今から、約8年前、僕は大連市内、開発区、どちらにもよく飲みに行った。
日式クラブが、ちょうど多くなってきたのも、この頃からだった。
日本でバブル期が過ぎ、大連で、『一山あてよう!』 と考える日本人。
『自分の彼女や、妻に、クラブのママをやらせよう。』 と考える日本人。
中国の人に騙されて、お金を投資して、クラブをつくる日本人。
『独立して、自分の店をやる!』と考えるチーママやクラブのコ。
様々な理由で、どんどん日式クラブが、立ち上る・・・・・。
この頃、日本人の駐在は、今現在よりは、遙かに少ない。
さらに、20歳代前半の駐在は、殆どいなかった。
僕は、ある日系企業の、駐在員として、大連に配属された。
初めは、華南地区(※注3)もしくは上海に配属予定だったのだが事務仕事が嫌いな僕は、中国語(言葉)を生かせる、営業を熱望した。
僕は中国に留学経験があり、自慢ではないが、中国語は一流通訳並み。
そんな時、僕の会社で、大連での事業展開の話が、持ち上がり営業責任者として、大連に飛んでくれないか、と会社から頼まれた。
中国語を行かせる仕事が出来るのなら・・・・・、と思い、喜んでOKした。
責任者として、中国の人達をまとめ、何とか業績を伸ばす事に集中した。
残念ながら、この当時の駐在員は、殆ど中国語が話せない。
大切な商談の時は、僕自ら、通訳を引き受け、業績を伸ばしていった。
若いし、仕事が出来る、容姿も悪くない、言葉は一流通訳並みカラオケの女の子達から、憧れの対象になるのは、時間が掛からなかった。
そして、僕の営業センスに目を付けてくるクラブのママも沢山いた。
僕は30件以上のクラブに、ボトルが入っている。当然オキニ(注※4)の女の子も数え切れないほど、たくさんいる。
お店の売り上げが、どうしたら上がるか?内装は?イベントは?女の子の指導は?
中国語が『中国の人並みに話せる日本人』と言うことで、何でも相談にやってくる。
『どうしたらお客を増やせるか?』どこの店も考えていることは同じだ。
僕なりに、様々なアドバイス、企画、教育、を考えてあげた。
お店としても、僕の、利用価値があると分かると、チーママクラスのコを押しつけ、何とか僕と、くっつけようと努力をする。
あなたの中国語2へ
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注1 下班=終業、仕事が終わること (反)上班
注2 短信=携帯やポケベルに送られるショートメッセージ SMS
注3 華南地区=主に広州や深セン等の中国南部の地方、俗に言う「世界の工場」
注4 オキニ=お気に入りの女の子(小姐)
他にも何か解りにくい単語があったらお知らせください:管理人。
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大連の夜
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「もういいよ・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
「もういい、諦めた。」
「あとで、見つかるかもしれないわ。きっと出てくる。」
「もういいの。これで、返ってスッキリしたわ。」
「・・・・・・・・・・。」
「まさか10元のピアスが・・・・・」
「え?」
「10元のピアスが、こんなに大切なものになるなんて・・・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕は、今日も下班(※注1)後、日本人クラブに向かった。
家にある固定電話には10件以上の留守番電話のメモリーが。
殆どが、カラオケのコ、クラブのチーママやママからだ。
留守番電話を聞くと、「早く会いたい!」 「最近冷たいじゃない・・・・。」
「新しい彼女が出来たの?」 「○○ちゃんが会いたがっているのに。」
こんな内容ばかりだ。
中国の固定電話は、この当時、留守番機能がついていない物が多かったので、わざわざ日本から、持ってきたのだが、便利な留守番機能が、こんな事に使われるなんて・・・・・。
そして、ポケベルにも、短信(※注2)が・・・・・。
時には、「今日会ってくれなくちゃ、死んでやる!」みたいな、脅迫じみた短信も・・・。
(この頃のポケベルは、サービスセンターにメッセージを伝えると、そのまま中国語でポケベルに文が出てくる、今で言うと、メールに近いもの。メールで自分で文字を打つのではなく、サービスセンターにメールに打ちたい内容を伝えるといったもの。)
今から、約8年前、僕は大連市内、開発区、どちらにもよく飲みに行った。
日式クラブが、ちょうど多くなってきたのも、この頃からだった。
日本でバブル期が過ぎ、大連で、『一山あてよう!』 と考える日本人。
『自分の彼女や、妻に、クラブのママをやらせよう。』 と考える日本人。
中国の人に騙されて、お金を投資して、クラブをつくる日本人。
『独立して、自分の店をやる!』と考えるチーママやクラブのコ。
様々な理由で、どんどん日式クラブが、立ち上る・・・・・。
この頃、日本人の駐在は、今現在よりは、遙かに少ない。
さらに、20歳代前半の駐在は、殆どいなかった。
僕は、ある日系企業の、駐在員として、大連に配属された。
初めは、華南地区(※注3)もしくは上海に配属予定だったのだが事務仕事が嫌いな僕は、中国語(言葉)を生かせる、営業を熱望した。
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そんな時、僕の会社で、大連での事業展開の話が、持ち上がり営業責任者として、大連に飛んでくれないか、と会社から頼まれた。
中国語を行かせる仕事が出来るのなら・・・・・、と思い、喜んでOKした。
責任者として、中国の人達をまとめ、何とか業績を伸ばす事に集中した。
残念ながら、この当時の駐在員は、殆ど中国語が話せない。
大切な商談の時は、僕自ら、通訳を引き受け、業績を伸ばしていった。
若いし、仕事が出来る、容姿も悪くない、言葉は一流通訳並みカラオケの女の子達から、憧れの対象になるのは、時間が掛からなかった。
そして、僕の営業センスに目を付けてくるクラブのママも沢山いた。
僕は30件以上のクラブに、ボトルが入っている。当然オキニ(注※4)の女の子も数え切れないほど、たくさんいる。
お店の売り上げが、どうしたら上がるか?内装は?イベントは?女の子の指導は?
中国語が『中国の人並みに話せる日本人』と言うことで、何でも相談にやってくる。
『どうしたらお客を増やせるか?』どこの店も考えていることは同じだ。
僕なりに、様々なアドバイス、企画、教育、を考えてあげた。
お店としても、僕の、利用価値があると分かると、チーママクラスのコを押しつけ、何とか僕と、くっつけようと努力をする。
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注1 下班=終業、仕事が終わること (反)上班
注2 短信=携帯やポケベルに送られるショートメッセージ SMS
注3 華南地区=主に広州や深セン等の中国南部の地方、俗に言う「世界の工場」
注4 オキニ=お気に入りの女の子(小姐)
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はまった男の恋物語 第三弾
「あなたの中国語」の転載開始です。
作者は「はまった男」さんです。回を重ねるごとに彼の文章力があがって
読んでいるこちらもグイグイ引き込まれる感動ストーリーです。
------------------------------
今回のストーリーの舞台は今から8年ほど前の大連。
主人公(僕)は留学経験のある大連の若手駐在員。
日々様々日式クラブに出かけて飲み歩く。
大連の街に日式のクラブが増え始めてきたころのお話です。
当時の大連を知る人には懐かしい風景がよみがえることでしょう。
流暢な中国語をあやつり、オキニの小姐もたくさん。
つきあっている彼女は4人、しかも半公認ととっても羨ましい主人公です(笑)
夜の大連では店のママ達にも一目置かれるやり手の駐在員。
そんな彼の大恋愛ストーリーです。
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今回のストーリーの舞台は今から8年ほど前の大連。
主人公(僕)は留学経験のある大連の若手駐在員。
日々様々日式クラブに出かけて飲み歩く。
大連の街に日式のクラブが増え始めてきたころのお話です。
当時の大連を知る人には懐かしい風景がよみがえることでしょう。
流暢な中国語をあやつり、オキニの小姐もたくさん。
つきあっている彼女は4人、しかも半公認ととっても羨ましい主人公です(笑)
夜の大連では店のママ達にも一目置かれるやり手の駐在員。
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恋する千羽鶴・・・管理人より
恋する千羽鶴・・・第1話・第2話・第3話・第4話・第5話・第6話・第7話・第8話・第9話・第10話・
第11話・第12話・第13話・第14話・第15話・第16話・第17話・第18話・
第19話・第20話・第21話・第22話・第23話・第24話・第25話・第26話・
第27話・第28話・第29話
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一生に一度の恋
------------------------------
T 「まだ、李燕はK君のことを想っているよ。だから、K君が結婚したことは言わなかった。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「李燕はK君の電話番号を、とっくに消したみたいだし僕に聞いても来なかったよ。忘れようとしているみたいだね。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「でも、「何度もKさんに電話をしたから頭で覚えちゃって、番号を消しても意味がない」、って笑いながら言ってたよ。」
僕は、李燕が電話を、かけてくれたことを思い出した。
少し日本語を覚えたら、覚えた言葉を僕に伝えたくて、何度も電話をしてきた。
懐かしい。本当に懐かしい。あの時は、お互い愛し合っていた。
心から・・・・・。
それから1ヶ月後、Tさんから、また李燕のことを聞いた。
T 「李燕は、S・K社長とは別れたってさ。」
僕 「そうですか・・・・・。」
T 「今度は、香港人の金持ちと、付き合っているみたいだよ。S・K社長が大激怒していた。あんな贅沢女は捨ててやった!って言ってたけど実際は捨てられたんだよ。」
僕 「そうですか・・・・・。」
T 「それでさ、李燕に、通訳をお願いしたいんだけど、いいかな?」
僕 「え?意味がわかりません・・・・。」
T 「この前、香港に出張したとき、福建省出身の女の子に惚れたんだ。我慢できないから、2月1日に、逢いに行こうと思っている。」
僕 「だって、李燕は大連にいるんでしょう?福建省まで連れて行くなんて大変ですよ。可哀想です。」
T 「いや、その子、お父さんの会社の都合で、今、1人で大連に住んでいるんだ。だから、李燕に通訳をお願いしたいんだ。」
僕 「別に、僕と李燕は、とっくに終わっているので、僕に断る必要はないですよ。」
T 「そうは言っても、以前は恋人同士だったじゃない。勝手にお願いするのもどうなかって思ってさ。」
僕 「その子は、日本語が話せないんですか?」
T 「まったくダメ。だって、香港のカラオケで知り合ったんだよ?話せるわけ無いよ。」
僕 「え?カラオケって、ひょっとして・・・・?」
T 「そうだよ。カラオケ小姐だよ。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「最高に可愛い子だよ。李燕より可愛いかも知れない。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「あー、早く逢いたい。2月1日まで長いよ。あー苦しい。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「あ、K君さあ、ウチの社員には黙っていてね。仕事で香港に行くことになっているから。」
僕 「・・・・・わかりました。」
社員にウソついて逢いに行くのかよ・・・・。
どうせTさんも苦しむに決まっている。
僕だって、散々苦しんだんだ。結局、上手く行かずに終わった。
Tさんがあまりにも可愛い、可愛い、と連発するので写真を見せてもらった。
え?この子か??李燕より可愛いだって?Tさん、目がおかしいんじゃないか??
間違いなく李燕のほうが可愛い・・・・・。
Tさんは、これを切っ掛けに、大連・北京・上海・福州・香港・広州・深センと、王と言う女を追いかけて、恋愛が始まった。
まったく、よくやるよ・・・・・。
でも、李燕は僕のことを、まだ想ってくれていたみたいだ。
Tさんと、王と言う女の通訳をしているとき、それがわかった。
もう、6年以上経っているのに・・・・・。
去年の10月終わりにTさんは、つまらない勘違いをして、王さんを悲しませ、その代償に、大連→北京→福州と飛ばなくてはいけないハメになった。
※はまった男の恋物語(騙されたのに・・・編1)参照
李燕も丁度、香港の恋人に逢いに行くので、ついでに福州まで一緒に行って、Tさんと王さんの通訳を、やることになったみたいだ。
しかし、Tさんと王さんは、2月あたまから付き合っている。そして10月終わりの時点で、約9ヶ月。王さんには悪いが、まだ通訳が必要なのか?
王さんは、真面目に日本語を勉強しているんだろうか?
本当にTさんのために、日本語を覚える気があるのだろうか?
僕と李燕は半年で、通訳は要らなくなった。李燕は中学しか出ていないのにメキメキと日本語を覚えた。
それだけ僕のことを愛してくれていたのだろう。
Tさんには悪いが、李燕が僕のことを愛してくれたのと、同じくらい、
王さんには愛されていないのだろう。
福州には、S君という日本人の通訳も一緒に行ったそうだ。
いつもは北京で仕事をしている人らしい。
僕は北京には、と言うより中国には、もう行くことは無いだろうから、S君と会うことも無いだろう。
福州空港で、TさんとS君は李燕と待ち合わせる。
李燕を見つけ、S君を紹介した。李燕はいつもの派手な服装では無い。
S君は、中国語で挨拶する。
李 「あなた、本当に日本人なの?すごく中国語上手い。」
T 「ちょっと、日本語で話してよ。僕がわからない。」
S君は日本語で話す。
S君 「有難う御座います。李さんも、日本語が上手いと聞いています。李さんは、すごい美人ですね。」
T 「そうかな?王のほうが、可愛いよ。」
S君が笑う。
S君 「まあ、Tさんにとっては、そうですが・・・。」
3人でタクシーに乗り込み、王さんの家に向かう。
その時
T 「ねえ、李さん、その服、何か臭わない?」
李 「そう?別に気にならないけど。」
T 「いつも派手な服装なのに、なんで今日は、こんな変な服を着ているの?」
李 「うるさいなあ、関係ないでしょ!」
李燕は機嫌が悪くなる。
TさんとS君は小さい声で話す。
T 「李さんの服、すごいナフタリンの臭いだね。」
S君「そうですね。大切な服なんじゃないですか?」
T 「高い服じゃなさそうだけど・・・・・。あれ?この服・・・・。」
Tさんは、気がついた。
その服は、僕が初めて李燕と出会ったときに買ってあげた服だ。
李燕は、その服を気に入って、いつも着ていた。
僕と逢うときは、いつもこの服を着ていた。
暑いときは袖をまくり、寒いときは他の服を羽織って。
Tさんも、写真で何度も見ている。
そう言えば、写真を見て「李燕はいつも同じ服を着ているね。どうして?」 と、Tさんは不思議がっていた。
もう、6年以上前の服を、李燕は大切に持っていた。
6年以上経っているのに、ナフタリンをいつも入れ続けて・・・・。
李燕がこの服を着て、僕の目の前に現れることは二度と無い。
でも、僕と李燕は一生に一度の恋をした。
お互い、これ以上愛せない人と出会ったんだ。
完
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今回で「はまった男の恋物語〜恋する千羽鶴〜」は終了です。
かなりの長期間に渡って更新が止まったりして、楽しみにしてくれていた方々には申し訳なく思います。
終盤に差し迫って、たくさんの方々からコメントを頂きました。
ありがとうございます。
コメントを寄せ下さった方々がいたからそれを励みに無事最終話を迎えられたのだと思います。
コメントをくれたみなさん、コメントをしなくても読んでくださったみなさんありがとうございました。
それでは次回作「はまった男の恋物語 第三弾 〜あなたの中国語〜」
をお楽しみに!
ちゃいネタ!管理人 羊肉串 拝
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恋する千羽鶴・・・第1話・第2話・第3話・第4話・第5話・第6話・第7話・第8話・第9話・第10話・
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第19話・第20話・第21話・第22話・第23話・第24話・第25話・第26話・
第27話・第28話・第29話
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一生に一度の恋
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T 「まだ、李燕はK君のことを想っているよ。だから、K君が結婚したことは言わなかった。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「李燕はK君の電話番号を、とっくに消したみたいだし僕に聞いても来なかったよ。忘れようとしているみたいだね。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「でも、「何度もKさんに電話をしたから頭で覚えちゃって、番号を消しても意味がない」、って笑いながら言ってたよ。」
僕は、李燕が電話を、かけてくれたことを思い出した。
少し日本語を覚えたら、覚えた言葉を僕に伝えたくて、何度も電話をしてきた。
懐かしい。本当に懐かしい。あの時は、お互い愛し合っていた。
心から・・・・・。
それから1ヶ月後、Tさんから、また李燕のことを聞いた。
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僕 「そうですか・・・・・。」
T 「今度は、香港人の金持ちと、付き合っているみたいだよ。S・K社長が大激怒していた。あんな贅沢女は捨ててやった!って言ってたけど実際は捨てられたんだよ。」
僕 「そうですか・・・・・。」
T 「それでさ、李燕に、通訳をお願いしたいんだけど、いいかな?」
僕 「え?意味がわかりません・・・・。」
T 「この前、香港に出張したとき、福建省出身の女の子に惚れたんだ。我慢できないから、2月1日に、逢いに行こうと思っている。」
僕 「だって、李燕は大連にいるんでしょう?福建省まで連れて行くなんて大変ですよ。可哀想です。」
T 「いや、その子、お父さんの会社の都合で、今、1人で大連に住んでいるんだ。だから、李燕に通訳をお願いしたいんだ。」
僕 「別に、僕と李燕は、とっくに終わっているので、僕に断る必要はないですよ。」
T 「そうは言っても、以前は恋人同士だったじゃない。勝手にお願いするのもどうなかって思ってさ。」
僕 「その子は、日本語が話せないんですか?」
T 「まったくダメ。だって、香港のカラオケで知り合ったんだよ?話せるわけ無いよ。」
僕 「え?カラオケって、ひょっとして・・・・?」
T 「そうだよ。カラオケ小姐だよ。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「最高に可愛い子だよ。李燕より可愛いかも知れない。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「あー、早く逢いたい。2月1日まで長いよ。あー苦しい。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「あ、K君さあ、ウチの社員には黙っていてね。仕事で香港に行くことになっているから。」
僕 「・・・・・わかりました。」
社員にウソついて逢いに行くのかよ・・・・。
どうせTさんも苦しむに決まっている。
僕だって、散々苦しんだんだ。結局、上手く行かずに終わった。
Tさんがあまりにも可愛い、可愛い、と連発するので写真を見せてもらった。
え?この子か??李燕より可愛いだって?Tさん、目がおかしいんじゃないか??
間違いなく李燕のほうが可愛い・・・・・。
Tさんは、これを切っ掛けに、大連・北京・上海・福州・香港・広州・深センと、王と言う女を追いかけて、恋愛が始まった。
まったく、よくやるよ・・・・・。
でも、李燕は僕のことを、まだ想ってくれていたみたいだ。
Tさんと、王と言う女の通訳をしているとき、それがわかった。
もう、6年以上経っているのに・・・・・。
去年の10月終わりにTさんは、つまらない勘違いをして、王さんを悲しませ、その代償に、大連→北京→福州と飛ばなくてはいけないハメになった。
※はまった男の恋物語(騙されたのに・・・編1)参照
李燕も丁度、香港の恋人に逢いに行くので、ついでに福州まで一緒に行って、Tさんと王さんの通訳を、やることになったみたいだ。
しかし、Tさんと王さんは、2月あたまから付き合っている。そして10月終わりの時点で、約9ヶ月。王さんには悪いが、まだ通訳が必要なのか?
王さんは、真面目に日本語を勉強しているんだろうか?
本当にTさんのために、日本語を覚える気があるのだろうか?
僕と李燕は半年で、通訳は要らなくなった。李燕は中学しか出ていないのにメキメキと日本語を覚えた。
それだけ僕のことを愛してくれていたのだろう。
Tさんには悪いが、李燕が僕のことを愛してくれたのと、同じくらい、
王さんには愛されていないのだろう。
福州には、S君という日本人の通訳も一緒に行ったそうだ。
いつもは北京で仕事をしている人らしい。
僕は北京には、と言うより中国には、もう行くことは無いだろうから、S君と会うことも無いだろう。
福州空港で、TさんとS君は李燕と待ち合わせる。
李燕を見つけ、S君を紹介した。李燕はいつもの派手な服装では無い。
S君は、中国語で挨拶する。
李 「あなた、本当に日本人なの?すごく中国語上手い。」
T 「ちょっと、日本語で話してよ。僕がわからない。」
S君は日本語で話す。
S君 「有難う御座います。李さんも、日本語が上手いと聞いています。李さんは、すごい美人ですね。」
T 「そうかな?王のほうが、可愛いよ。」
S君が笑う。
S君 「まあ、Tさんにとっては、そうですが・・・。」
3人でタクシーに乗り込み、王さんの家に向かう。
その時
T 「ねえ、李さん、その服、何か臭わない?」
李 「そう?別に気にならないけど。」
T 「いつも派手な服装なのに、なんで今日は、こんな変な服を着ているの?」
李 「うるさいなあ、関係ないでしょ!」
李燕は機嫌が悪くなる。
TさんとS君は小さい声で話す。
T 「李さんの服、すごいナフタリンの臭いだね。」
S君「そうですね。大切な服なんじゃないですか?」
T 「高い服じゃなさそうだけど・・・・・。あれ?この服・・・・。」
Tさんは、気がついた。
その服は、僕が初めて李燕と出会ったときに買ってあげた服だ。
李燕は、その服を気に入って、いつも着ていた。
僕と逢うときは、いつもこの服を着ていた。
暑いときは袖をまくり、寒いときは他の服を羽織って。
Tさんも、写真で何度も見ている。
そう言えば、写真を見て「李燕はいつも同じ服を着ているね。どうして?」 と、Tさんは不思議がっていた。
もう、6年以上前の服を、李燕は大切に持っていた。
6年以上経っているのに、ナフタリンをいつも入れ続けて・・・・。
李燕がこの服を着て、僕の目の前に現れることは二度と無い。
でも、僕と李燕は一生に一度の恋をした。
お互い、これ以上愛せない人と出会ったんだ。
完
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今回で「はまった男の恋物語〜恋する千羽鶴〜」は終了です。
かなりの長期間に渡って更新が止まったりして、楽しみにしてくれていた方々には申し訳なく思います。
終盤に差し迫って、たくさんの方々からコメントを頂きました。
ありがとうございます。
コメントを寄せ下さった方々がいたからそれを励みに無事最終話を迎えられたのだと思います。
コメントをくれたみなさん、コメントをしなくても読んでくださったみなさんありがとうございました。
それでは次回作「はまった男の恋物語 第三弾 〜あなたの中国語〜」
をお楽しみに!
ちゃいネタ!管理人 羊肉串 拝
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恋する千羽鶴・・・管理人より
恋する千羽鶴・・・第1話・第2話・第3話・第4話・第5話・第6話・第7話・第8話・第9話・第10話・
第11話・第12話・第13話・第14話・第15話・第16話・第17話・第18話・
第19話・第20話・第21話・第22話・第23話・第24話・第25話・第26話・
第27話・第28話
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あなたは僕の大切な恋人です
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僕は、結婚すると、人生が変わるような想像をしていたのだが、なんて事はない。
付き合っているときと、ほとんど変わらない生活だ。
李燕の事は1日として忘れたことはない。僕は無理に忘れることを止めた。
無理に忘れることは疲れる。
そのうちに忘れる日が来るだろう。そのうちに・・・。
そして子供が生まれた。子供は可愛い。自分の分身だ。(ちょっと不適切な言葉ですかね?)
ささやかな幸せの中で、僕は何も不満のない生活を送った。
それから、さらに2年経った。
李燕と別れてから4年半、あれから大連には行っていない。
僕の心の中にも、李燕の存在は忘れかけてきた。
もう、大丈夫だ。
長かった。
結婚した当時は、李燕のことばかり考えていたのだが・・・・・。
Tさんとは、会社ぐるみでも、プライベートでも付き合っている。
Tさんの会社、僕の会社とも順調で、お互い励みになる。
でも、この人は、結婚願望が無いのかなあ??
相変わらず天然ボケで社員も大変そうだ。自由気ままに生きている。
Tさんは、相変わらず1年に1度のペースで大連に行っている。
なぜ、この人は大連に行くのだろう?向こうに好きな女でもいるのだろうか?
聞いてみたら、ちょっと気になる相手がいるくらいで、ほとんどがS・K社長の付き合いで仕方なく、大連に行っているみたいだ。
Tさんが、最近、大連から戻ってきた。
いつもの居酒屋で、Tさんと一緒に飲む。
そして・・・・・・・
僕はTさんから、驚くことを聞く。
自分の耳を疑った。
あの、Tさんの知り合いの、あのスケベなS・K社長と李燕が援交しているそうだ・・・。
Tさんは、初め言いづらそうにしていたがどうしても知りたい、教えて欲しいとお願いした。
お酒も少し飲ませた。(あの野郎!おかげで気持ち悪くなった)
Tさんは、お酒が極端に弱い。少し飲ませただけで酔ってしまう。
僕 「S・K社長と李燕が付き合っているって本当ですか?」
T 「本当だよ。この間大連に行ったとき、一緒に会ったよ。僕もビックリした。」
僕は言葉が出なかった。どうしてだ・・・・・?
T 「李燕が上海に行っただろ?S・K社長も李燕の携帯番号を知っていたから連絡していたみたいだよ。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「上海まで、口説きに行ったんだってさ。まったくよくやるよ。何回行ったか分からないけど、相当、金を使ったんじゃない?」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「李燕は水商売を、もう辞めたかったみたいだよ。ずいぶん稼いだみたいだ。あれだけ美人だからな・・・。吉林省に家を買ったみたいだよ。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「S・K社長が、大連にマンションを買ってやるから、大連に帰ってきてくれないか、と頼んだらしい。李燕も、水商売から足を洗おうと思っていた時だから丁度良かったみたいだ。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「でも、S・K社長はセコイからなあ。実際はマンションは買わないで、賃貸のマンションに住まわせているみたいだよ。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「それでもって、李燕はS・K社長に、ひと月30万円求めていたみたい。S・K社長が文句を言っていた。李燕は、上海で、もっと稼いでいたって言ってるけど、本当かなあ?いくら李燕が美人でも、30万円以上稼げるのかなあ?ちょっと無理があるよ。」
僕 「李燕とS・K社長が付き合って、どの位経つんですか?」
T 「まだ、2ヶ月経ってないと思うよ。でも、あの2人はもう終わりだな。」
僕 「どうしてですか?」
T 「笑っちゃうことに、李燕が、あまりセックスさせてくれないんだってさ。あのスケベなS・K社長が我慢できるわけ無いよ。月30万円もあげているのに。」
僕 「そうですか・・・・・。聞かなきゃよかったです・・・・・。」
T 「・・・・・やっぱり気になる?」
僕 「そりゃあ・・・・もちろんですよ。ショックです・・・・。」
T 「気持ちはわからないでもないけど、しかたないよ。じゃあK君が30万円払って、李燕と付き合う?援交する?」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「李燕は、K君と別れて、自分で決めて生きているんだ。K君が、口出しできる事じゃないよ。」
僕 「・・・・・そうですね。」
T 「李燕は逞しくなっていたよ。相変わらず綺麗だったけど、僕に敬語なんて使わなかった。タメ口だったよ。それに、日本語がメチャ上手くなっていたな。あと、派手になっていた。昔の李燕を知っている僕には、別人に思えたよ。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
T 「相当、上海で鍛えられたんじゃない?昔の可愛い少女の面影は無いね。今じゃ、K君なんて、手に負えない女だよ。気も強くなっていた。僕なんて何度も怒鳴られたよ。」
僕 「・・・・・そうですか。そんなに変わりましたか。」
T 「李燕と2人だけになったとき、K君のことを言っていたよ。」
僕 「え!?本当ですか!?なんて言っていましたか!?」
T 「Kさん、今、どうしている?元気にしている?と言っていた。」
僕 「なんだ・・・そんなことですか・・・・そうですか・・・・・。」
T 「K君さあ、李燕が、日本語が話せないとき、何か日本語で紙に書いて渡したでしょ?」
僕 「空港で渡しました。確か、「あなたは僕の大切な恋人です」と書いたと思います。」
T 「それだよ。李燕はまだ、その紙を大切に持っていた。」
僕 「・・・・・・・・・・。」
恋する千羽鶴 最終話へ
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僕の心の中にも、李燕の存在は忘れかけてきた。
もう、大丈夫だ。
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でも、この人は、結婚願望が無いのかなあ??
相変わらず天然ボケで社員も大変そうだ。自由気ままに生きている。
Tさんは、相変わらず1年に1度のペースで大連に行っている。
なぜ、この人は大連に行くのだろう?向こうに好きな女でもいるのだろうか?
聞いてみたら、ちょっと気になる相手がいるくらいで、ほとんどがS・K社長の付き合いで仕方なく、大連に行っているみたいだ。
Tさんが、最近、大連から戻ってきた。
いつもの居酒屋で、Tさんと一緒に飲む。
そして・・・・・・・
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僕 「・・・・・・・・・・。」
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僕 「・・・・・・・・・・。」
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僕 「・・・・・そうですか。そんなに変わりましたか。」
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僕 「え!?本当ですか!?なんて言っていましたか!?」
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僕 「なんだ・・・そんなことですか・・・・そうですか・・・・・。」
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